1970年代、脇役俳優のオームは人気女優シャンティに恋をするが、シャンティは売れっ子プロデューサーのムケーシュと密かに結婚・妊娠していた。しかし、ムケーシュは、妻の妊娠を喜ぶどころか疎ましく思っており、ある晩、撮影中の映画のセットにシャンティを呼び出し、罠にはめて殺害。シャンティを助けようと駆け付たオームも、映画スターのカプール夫妻の車にはねられてしまい、搬送先の病院で息を引き取る。オームの死亡と同じ時、同じ病院でカプール夫人は男児を出産。その男の子はオームと名付けられて育ち、30年後、スター俳優として活躍するが……。

ニューヨーク、ブルックリンに暮らす貧しいイタリア系青年のトニー。安い給料で面白くもない仕事、ゴタゴタばかりの家庭と、冴えない日常を送る彼は、土曜の夜になると着飾ってディスコに繰り出し、踊りまくることで日頃の鬱憤を晴らしていた。そんなある日、彼はディスコで新顔の女性ステファニーと出会う。そのダンスの腕前に魅了されたトニーは彼女をパートナーに誘い、ディスコダンス・コンテストの優勝を目指すのだが……。

ハーレムの小さなアパートにシャイな24歳の教師のドロシー(ダイアナ・ロス)が叔母のエム(テレサ・メリット)と叔父のヘンリー(スタンリー・グリーン)と共に住んでいる。11月下旬、3人はたくさんの感謝祭ディナーを囲んでいる。エムは、マンハッタンにある125番通り南で1人暮らしをしようとしてなかなか決断できないでいるドロシーをからかう。 ドロシーが食卓を片付けていると、飼い犬のトトがキッチンのドアから駆け出て猛吹雪に飛び込む。彼女は彼を連れ戻そうと後を追うが、嵐に巻き込まれてしまう。南の良い魔女グリンダが作り出した不思議な雪の竜巻が起こり、オズの王国に紛れ込む。吹雪がやみ、ドロシーは「オズ」というネオンサインを突き破って着地すると、マンチキンランドを統治していた東の悪い魔女エバーミーンを圧死させてしまう。この結果ドロシーは到着した広場に住んでいたマンチキンたちを解放する。彼らはエバーミーンによって壁の落書きに変身させられていたのである。 ブロードウェイでも大ヒットしたオール黒人キャストの『オズの魔法使い』のミュージカル化。ドロシーをD・ロスが熱演し、若きM・ジャクソンや往年の名花レナ・ホーンが花を添え、キッチュな美術が雰囲気を醸し出している。黒人音楽ファン必見。

1970年代ニューヨークの伝説のディスコ“54”。そこに集う人々の姿を描いた、狂乱と退廃の渦巻く青春を描いた人間ドラマ。ジャンキーでバイ・セクシャルなオーナー役のM.マイヤーズが強烈。

架空の未来都市チャンピオン・シティ。ここに暮らす3人のダメ人間、ミスター・フューリアス、ブルー王子、シャベラーは、スーパーヒーロー・キャプテン・アメージングに憧れ、彼のようになることを夢みて活動していた。しかし、そのキャプテン・アメージングの実体は、商業主義にどっぷり漬かった最低の俗物だった。そんなある日、キャプテン・アメージングが世紀の大悪党カサノバに拉致されてしまう。それを知った3人はカサノバの魔の手から街を守るべく立ちあがる。

70年代の人気TVシリーズ「刑事スタスキー&ハッチ」を、ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンのコンビで映画化した痛快ポリスアクションが低価格で登場。性格が正反対のふたりの刑事が謎の殺人事件に挑む。