人との交流が苦手な主人公・宮田駿は、環境を変えるべく上京し下町商店街の弁当屋にてアルバイトを始める。小説家になる夢を叶える為にアタックをかけていた出版社からの結果は芳しくない一方で、気さくで美人な弁当屋の女店主・児玉ゆり子や、バイト仲間の小坂由香、その友人たちに囲まれ、東京での新生活は順調なスタートを切ったように見えた。 しかし、そんな状況も長くは続かない。 ある日、駿は由香と共にゆり子の秘密を知ってしまう。それは、商店街全体を巻き込んだ残忍な計画であった。 行動を起こすことのできない自分達に悶々としつつも、秘密を共有する二人の距離は次第に縮まっていく。その傍で着々と進められていく商店街会長・佐伯とゆり子の計画。 若者二人は、何を感じ、何を見ていたのだろうか。一見平凡な寂れた商店街の中に潜む大人たちの闇と、現代の若者との対比を、皮肉にも冷酷に描いた作品。
英・ケンブリッジ大学に入学した中産階級のモーリスは、同性愛を肯定する上流階級のクライヴに出会う。モーリスはクライヴに影響を受けつつ、しだいに純粋な愛に目覚めていく……。ヒュー・グラント、ジェイムズ・ウィルビー主演の名作。
物語の舞台は2001年アメリカ同時多発テロ事件後の現代。巨匠ジャン=リュック・ゴダールが紛争によって破壊された街サラエヴォを舞台に、世界平和への祈りをダンテ「神曲」を下敷きに「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3章構成で紡ぎ出してゆく。
1950年代のハリウッド。某メジャースタジオでは、社運を懸けたスペクタクル超大作『ヘイル、シーザー!』が撮影されていた。しかし主演俳優である大スターのウィットロックが何者かに誘拐され、現場は大混乱。事態の収拾を任されたのは、スタジオの様々な問題を片付ける“何でも屋”のエディだった。セクシーな若手女優や、人気ミュージカルスター、演技が下手な西部劇俳優たちを巻き込んで、エディは事件解決に挑むが…。