タクシー運転手のマックスはロサンゼルスで12年間まじめにタクシー運転手という職業をこなしていた。ある日、客として乗せた女性検事アニーとの会話をするうちにささやかだが心が通じ合い、アニーはマックスに自分の名刺を渡して車を降りる。
ギャングのボスから大金を巻き上げた男が殺された。刑事はボスが罪を着せようとする容疑者を拷問の末、殺してしまい死体を隠してしまうが……。
夫婦生活に不満を抱えるケイトは精神分析医エリオットのもとへ通っていた。そんな彼女が美術館で出会った男性との情事のあと、剃刀を手にした女性に惨殺される。現場に偶然居合わせたコールガールのリズは、警察から疑いの目を向けられ、街中で危険な目に遭いながらも、ケイトの息子ピーターと組んで真犯人を追うことに…。
ニューヨークで深夜、トンネルの工事現場で明らかに他殺とみられる遺体が発見され、辣腕の科学捜査官リンカーン・ライムが派遣された。リンカーンは重要な証拠を採取する前に現場を荒らされたくないがために自分以外の捜査官を全て遺体発見現場から遠ざけ、一人狭いトンネルの奥に潜り込んで行った。瓦礫の下敷きになっていた遺体の顔を見ると、リンカーンは驚愕した。そこに横たわっていたのは自分の遺体で、驚愕のあまり硬直している間にトンネルの上から重い金属製のパイプが降ってきた。
都市伝説について研究している大学院生のヘレンは、黒人居住区に伝わる「キャンディマン」の伝説を調査していた。「キャンディマン」とは、鏡の前でその名前を5回唱えると現れ、名前を呼んだ者を右腕に取り付けた鉤爪で殺害するという、伝説の殺人鬼であった。 その伝説に懐疑的だったヘレンは、面白半分に鏡の前で「キャンディマン」の名前を5回唱えてしまう。それを境に、彼女の周囲で奇怪な殺人事件が次々と起きるようになる。
ハロウィンの夜。町外れの幽霊屋敷に入った高校生たちが見つけた本には、数々の怖い話がつづられていた。翌日から本を見つけた仲間が一人ずつ姿を消し、さらに本には毎夜新たな物語が書き加えられていった。主人公は消息不明の高校生たちで、そこには彼らが最も怖いものに襲われる物語が書かれていた。
未来、現在、過去。時空を越えてあらゆるものが“そいつ"を狙っている! 日本のトップアニメーターたちにも多大な影響を与えた伝説のアニメーション 。 あらゆる時間、空間、次元を触んでいく悪の化身“ロック・ナー"。 そのロック・ナーをめぐる、〔グリマルディ〕、〔ハリー・キャニオン〕、〔デン〕、〔キャプテン・スターン〕、〔B-17〕、〔美人は危険〕、〔ターナ〕の7つの物語。
2021年4月から6月にテレビ東京で放送され、一見するとほのぼの動物アニメのようで中身は本格ミステリーという作風で大きな話題を集めたテレビアニメ「オッドタクシー」の劇場版。テレビ版を再構築しながらも新しい視点で描き、最終回のその後も明かされる。個人タクシーの運転手として働く偏屈で無口な男・小戸川は、なるべく他人と関わらないように生きてきた。しかしある人物をタクシーに乗せたことで、巷を騒がせる「練馬区女子高生失踪事件」に巻き込まれてしまう。事件には巨額の金を手にした男や半グレ集団、売出し中のアイドル、カリスマ化される大学生など、様々な者たちの運命が複雑に絡みあっていく。そしてある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束したかに見えた。だが関係者たちの証言をつなぎあわせることで、事件の新たな輪郭が浮かび上がる。テレビ版に続いて「セトウツミ」などで知られる漫画家・此元和津也が脚本を担当。声優は主人公・小戸川役の花江夏樹ほか。
第二次世界大戦中の1943年、フィラデルフィア港でアメリカ海軍によるある極秘実験が行われようとしていた。“フィラデルフィア計画”と呼ばれるその実験は、敵のレーダーから消え、味方の船を探知されないようにするというものであった。その実行役となった水兵のデビッドとジムが実験機械のスイッチを入れた途端、実験の舞台である駆逐艦エルドリッジはレーダーのみならず、実際に海上からも姿を消してしまった。艦はしばらくして再び出現したが、艦内では乗組員が大火傷を負ったり、艦の壁や甲板に身体がめりこんだりしており、デビッドとジムは姿を消してしまっていた。
ニューヨークとニュージャージー州を結ぶ海底トンネルで、ある日の夕刻、危険な産業廃棄物を満載したトラックに暴走車が激突し、トンネル内は一瞬にして炎に包まれる。大勢の死傷者が出る中、現場に居合わせたタクシードライバーで元EMS隊長だったラトゥーラは、閉じ込められた人々を救出すべく、現場のEMS隊の隊長と話をつけようとするが、かつてEMS隊に所属していた時期に死者を出した経緯もあるラトゥーラは相手にされない。しかし、諦めきれないラトゥーラは副隊長のフランクと相談し、その海底トンネルの換気口からの進入をこころみる。