大恐慌中の1935年。コールドマウンテン刑務所にあり、処刑室に続く通路があせた緑色であるため、“グリーンマイル”と呼ばれる死刑囚専用棟に殺人犯コーフィが収監される。だが、幼女惨殺の罪状とは裏腹に、コーフィは素晴らしい力を持っていた。彼は看守長ポールの重度の尿路感染症を治癒し、残忍な看守パーシーに踏み殺されたネズミをよみがえらせる。奇跡を目の当たりにしたポールはコーフィが本当に殺人犯なのか疑いだす。

40歳を過ぎた広告マンのレスター・バーナムと上昇志向たっぷりの妻キャロリン。彼らの家庭生活に潜む歪んだ真実が徐々に暴かれていく。妻は夫を憎み、娘のジェーンは父親を軽蔑している。そして会社の上司はレスターにリストラによる解雇を告げる。そんな毎日に嫌気が差したレスターは、人生の方向転換を図る。しかし、自由と幸せを求めるレスターを待ち受けていたのは、あまりにも高価な代償だった。

1960年代のアメリカの片田舎。チェコから移民してきた女性セルマは幼い息子ジーンを育てながら工場で働く。遺伝性の病気で視力を失いつつある彼女は、ジーンにだけは同じ運命をたどってほしくないと、手術費用を必死でためている。ところがある日、彼女はその大事な貯金を隣人の警官ビルに盗まれてしまう。しかも奪われた現金を取り戻そうとした彼女は思いがけずビルを殺した容疑で捕まり、刑務所に入れられてしまう。

南部で発生した殺人事件の容疑者として、駅で列車を待っていた黒人青年ヴァージルの身柄が拘束された。しかし警察の取り調べによって、ヴァージルは殺人課の刑事であることが判明する。警察署長のビルは、ヴァージルに反感を覚えながらも、協力して捜査を進めていくが……。

雪深い小さな町。ある日の朝、平和な日常が一瞬で崩れ去った。子どもたちを乗せたスクールバスがスリップをおこし、凍った湖に転落。多くの⼦供の命が奪われた。町にやって来たベテランの弁護士スティーブンスは集団訴訟を起こすべく、子供を失った親たちを説得して訪ねてまわる。やがてスティーブンスは事故の唯⼀の⽣存者の美しい少⼥ニコールに訴訟に勝つために証⾔するように説得する。しかし、彼⼥が口にしたのは意外な「真実」だった・・・。