122年にわたって、地元の人々に親しまれてきた映画館・大黒座の閉館が決まる。ある晩、新入社員として同劇場で働く明日香は、館内で奇妙な老人と出くわす。謎の言葉を口にして、どこかへ消えてしまった彼に驚く明日香。一方、バーテンダーのアキラは大黒座で映画を観て育ち、自身も映画を撮りたいと思いながら踏み出すことができない。そして大黒座支配人は、閉館するにあたり、複雑な感情を抱いていた。そんな中、大黒座最後の日を迎えるが…。