凄腕の殺し屋に与えられた新たな任務は、バングラデシュに向かい、誘拐された麻薬王の息子を救うこと。だが、金のために請けた仕事は、いつしか過去と向き合う自分との戦いへと変わっていく。

米国の新聞社のフランス支社が発行する雑誌『フレンチ・ディスパッチ』。米国出身の名物編集長アーサーが集めた一癖も二癖もある記者たちの手による、ユニークでバラエティに富んだ記事の数々で世界的に人気を博していた。ところが、そのアーサーが急死してしまい、彼の遺言によって雑誌は廃刊となることに。そんなアーサーの追悼号にして最終号も、いずれ劣らぬ個性的で魅力的な記事が誌面を賑わしていくのだったが…。

ロサンゼルス。犯罪者グレイディは、皮膚が痛みも何も感じない“先天性無痛無汗症”であることを活かして修羅場をくぐり抜けてきたが、犯罪組織のボス、エゼキエルから彼の手下4人を一晩で殺すよう依頼される。最初の標的を仕留めた直後、グレイディは何者かに気絶させられ、目覚めたとき、彼を救った女性の救命士ザンはグレイディにある薬を投薬したと語るが、副作用でグレイディはそれから数時間、痛みを感じるようになる。