新人作家デイヴィッド・ベニオフの感動ミステリーを「ドゥ・ザ・ライト・シング」のスパイク・リー監督が映像化したヒューマン・サスペンス。ベニオフ自ら脚本を担当。25時間後に懲役7年の刑で収監されることが決まっているひとりの男が、後悔と絶望感を抱え過ごす24時間の心の旅を情感を込め繊細に綴る。主演は「アメリカン・ヒストリーX」「ファイト・クラブ」のエドワード・ノートン。  ニューヨーク。かつて瀕死の状態から助けた犬と共に公園のベンチに佇む男モンティ・ブローガン。ドラッグ・ディーラーだった彼は、何者かの密告で麻薬捜査局に逮捕され、保釈中の身だった。そして、25時間後には7年の服役のために収監される。その中で彼のような“イイ男”が受ける仕打ちは火を見るより明らかだった。彼は、馴染みの店で最後の夜を明かそうと2人の親友、高校教師のジェイコブと株式ブローカーのフランクに声を掛ける。また、アパートでは恋人ナチュレルが待っていたが、モンティは彼女が密告者ではないかと疑っていた。やりきれない思いを抱えたまま、モンティのシャバでの最後の夜が始まろうとしていた。

郊外の住宅街に住む主婦のサラは、近所の公園で司法試験の合格を目指す子連れの主夫ブラッドと出会った。いつしかお互いに惹かれあい、気持ちを抑えきれなくなっていくふたり。そんな中、街では元受刑者のロニーが釈放され問題となっていた。ブラッドの友人で元警官のラリーは、子供たちを守るためにロニーを糾弾するビラを街中に貼りまわる。それぞれが日常から少しずつはみ出した行動をとりはじめる街の人々。それはまさに“大人になりきれない大人たち”の行動。やがて街は大きな事件に巻き込まれていく…。

美しくてかわいく、それでいてどこか謎めいたところのあるリズボン家の5人姉妹。ヘビトンボが、美しい郊外の街を覆いつくす6月、そんな5人姉妹の末妹セシリアが聖母マリアの写真を胸に抱きながら、剃刀で腕を切った。一命はとりとめたものの、彼女は数日後、自宅で開かれたパーティーの最中、窓から身を投げて命を落とす。繊細でかつ危うさを秘めた思春期の少女達の揺れ動く心情を、巨匠F・F・コッポラの娘にしてこれが監督デビュー作のソフィア・コッポラが瑞々しいタッチで描いたドラマ。

ニューヨーク。人気キャスターのエイプリルは、謎の犯罪組織の正体を探ろうとして逆に襲われてしまう。彼女の危機を救ったのは、人間大のカメ4兄弟、ラファエロ、レオナルド、ミケランジェロ、ドナテロ。薬品ミュータンジェンの力で人間同等の知能と姿を持った彼らは、同じくミュータント化したネズミの師匠スプリンターから忍者として育てられていた。4兄弟“ミュータント・タートルズ”はエイプリルとともに組織に立ち向かう。

家出して以来初めて家族を夕食に招待したエイプリル。感謝祭の七面鳥を焼こうとするが、実は彼女は料理をしたことがなかった……。巧みな人物造形で描く感動作。

車線変更(チェンジング・レーン)による些細な接触事故をきっかけに激しく憎しみ合うようになる二人の対照的な男の姿を描いたサスペンス映画である。

シュレッダーが率いる犯罪組織を倒したが、住居である下水道を失ってしまったミュータント化したカメのチーム“タートルズ”と彼らの師匠のネズミであるスプリンターは、友人になったTVリポーター・エイプリルの家に間借りさせてもらう。そんなエイプリルが化学廃棄物の処理について疑念を抱いた大企業から、シュレッダーたちは廃棄物を盗み出す。やがて“タートルズ”は、新たに生まれた怪物たちなどシュレッダーの一味と戦う。