活気溢れる江戸の街。両国橋の夏の昼日向をまっすぐ歩いてくる意志の強そうな女、お栄(声:杏)は23歳の浮世絵師。移りゆく四季と共に、父であり師匠の葛飾北斎(声:松重豊)や仲間たちと浮世絵を描いて暮らす日々。そして、今日もまた浮世の街を歩いてゆく……。

バブル崩壊により暴力団・大越組に多額の借金を抱えてしまったディスコのオーナー万代。彼はさまざまな出会いにより知り合った4人の男たちと共に、大越組事務所からの現金強奪を実行する。しかし、それも些細なミスから大越組に知れ、彼らは命を狙われることになる。

三上於菟吉の同名時代小説を、伊藤大輔と衣笠貞之助が脚色、和田夏十がシナリオ化し、市川崑がメガホンをとった。1935年版に主演した長谷川一夫が、再び中村雪之丞と闇太郎の二役を演じた。その他、山本富士子や若尾文子、市川雷蔵、勝新太郎など豪華な出演者が顔をそろえた。長谷川一夫300本記念作品。  江戸で興行を張る上方歌舞伎の女形役者・中村雪之丞は、父を冤罪で陥れ自死に至らしめた土部三斎と広海屋の姿を認めた。三斎の娘の浪路は雪之丞に恋をし、雪之丞は彼女を利用して父の仇を討とうとする。江戸の飢饉に乗じて米を買い占めていた川口屋は、雪之丞にそそのかされた広海屋に邪魔され破産、広海屋に放火した。怒った広海屋は川口屋を絞め殺すが、誘拐しようとした浪路に刺されてしまう。

97年にイギリスで公開され、そのポップさとアイディアの多彩さで大ヒットした青春映画。『トレインスポッティング』の音楽チームが再結集したサントラも大ヒットした。