ロシア国境に近いダルハト渓谷で“馬ならし”を生業とする男、シュへルトの日々を追った作品。遊牧民たちは毎年一時期、馬を自然に戻し、本能を取り戻させる。自然の状態に戻った荒れ馬を訓練して飼いならすのが、馬ならしの仕事。彼が手懐けられなかった馬の多くは、持ち主に殺される運命だ。シュへルトは遊牧と狩り、夏場は相撲の賞金で収入を得る。最大の脅威は、国境を越えて侵入してくるトゥバの盗賊だ。盗賊たちはシュへルトがいない間に、群ごと馬を盗んでいった。愛馬を取り返すべく、雪の平原を一人行くシュへルト。孤独なサバイバルのような捜索が始まった。馬への愛情と敬意が感じられ、ヒューマニズムにあふれたドキュメンタリーだ。

アメリカ西部開拓時代を舞台に、伝説の野生馬“スピリット”が数々の苦難を乗り越えて雄々しく生きる姿を描いたアドベンチャー・アニメ。製作はドリームワークス。

賞金稼ぎを生業とする残虐な無法者集団。彼らは無垢の人々をも手にかけ、一顧だにしない冷酷さを持っていた。彼らに夫を殺された未亡人は、ひとりの男に復讐を依頼する。サイレンスと呼ばれるその男は、幼いときに両親を殺され、自分も声帯を切り裂かれて声を失っていた...。『続・荒野の用心棒』と並ぶセルジオ・コルブッチ監督の代表作にして、マカロニ史上に残る異色カルト・ウエスタン。モリコーネの悲哀に満ちた音楽も印象的。