戦争によって“意識ある肉塊”と化したひとりの青年を描いたD・トランボの小説を自身の脚色・初監督で完成させたトランボ渾身の反戦ドラマ。ジョーは今、野戦病院のベッドで静かに横たわっている。第一次大戦の中、彼はほとんどの器官を失う大怪我を負いここに運ばれてきたのだ。真の暗闇の中でジョーは想う。釣り好きだった父と過ごした日々や、出征前夜に恋人と交わした愛の営み……。やがてひとりの看護婦がジョーの胸に書き記した文字によって彼は外界との繋がりを持つのだが……。
ポーラは精神病院から脱走してきた男と出会う。記憶障害と軽い言語障害があった彼をスミシィと呼び、やがて結婚し幸せな生活を築いた彼ら。しかし、スミシィが事故で頭を強打してしまい……。2回の記憶喪失に翻弄される男と女の切ないラヴ・ストーリー。