リュック・ベッソンが初めてアメリカで製作したバイオレンス・アクション。ニューヨークを舞台に、凄腕の殺し屋レオンと12歳の少女マチルダの純愛と戦いを描く。大都会の片隅で出会った孤独なふたりの葛藤と壮絶なアクション・シーンがほどよくブレンドされた佳作。
船舶の炎上事故を調べていた捜査官クラインは尋問していたヴァーバルから奇妙な話を聞かされる。6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだ。
『魔人ドラキュラ』でもベラ・ルゴシと組んだトッド・ブラウニング監督が、サーカスを舞台に裏切りと報復の世界を描いた1932年のホラーである。オルガ・バクラノヴァ演じる邪心のある空中ブランコ乗りの女性が、財産を目当てにサーカスの見世物である小人と結婚する。だがそれが、同じように「変わった」姿をしたサーカスの仲間たちに知られ、復讐される。
1980年、マドリード。新進気鋭の映画監督エンリケ(フェレ・マルチネス)の元に、神学校の寄宿舎で共に少年時代を過ごしたイグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が訪ねてくる。幼い頃の面影が全くないイグナシオにエンリケはとまどうが……。
アレック・ギネス、ピーター・セラーズほか、キャラクター豊かな役者陣の名演が光る傑作ブラック・コメディー。 舞台はロンドン。キングスクロス駅近くに住むウィルバーフォース夫人の家に、ある日5人の奇妙な男たちが部屋を借りた。彼らは楽団員で、ここで練習をさせてほしいと言うが、じつは現金輸送車を狙う強盗団だった。ありがた迷惑なおせっかいやきの夫人に悩まされながら、5人は計画を練り、ついに行動を開始するが…。
母はベテラン詐欺師、息子はおとなしそうだが実はケチ臭い詐欺師、そしてその息子の恋人はといえば、色仕掛けが得意なこれまた詐欺師。そんな3人の愛憎と運命とを描いたラヴ・サスペンス。