クリスのアラスカでの生活と、アラスカに至るまでの道中、妹のナレーションが交互に挟まれる構成である。 裕福な家庭に生まれ、物質的に恵まれた環境で育ったクリス・マッキャンドレスは、エモリー大学を優秀な成績で卒業する。両親はハーバードのロースクールに進学することを望んでいたが、幼い頃から不和を見せつけられ、金で物ばかりを与えようとする両親に嫌気が差していたクリスは、学資預金を全額寄付し、世界の真理を求めアラスカへと旅に出る。

初老の紳士マチューは、小間使いとしてやって来た若く美しいコンチータにすっかり魅了されるが、コンチータはマチューの元から逃げ去ってしまう。その後もコンチータは何度もマチューの前に現れるが、その度に異なる表情を見せて彼を翻弄する。

大量虐殺による恐怖ですべてを支配してきた独裁者、スターリンが1953年に死去。そこから始まる後釜を狙いの熾烈な権力バトルを描く。スティーヴ・ブシェミほか個性派俳優陣共演によるブラック・コメディ。

ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが主張する「ナチスによる大量虐殺は無かった」とする"ホロコースト否定論"を看過できず、真っ向から否定していた。しかし、アーヴィングはリップシュタットを名誉毀損で提訴し、異例の法廷対決を行うことになった。訴えられた側に立証責任があるイギリスの司法制度で戦う中でリップシュタットは、大量虐殺の事実を証明する必要があった。彼女のためにイギリス人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追求が始まった。そして2000年1月、多くのマスコミが注目する中、かつてない歴史的裁判がはじまった。

かつてベストセラーで名を成した伝記作家が転落した挙句、有名人の手紙を捏造してコレクターに高値で売る詐欺師となり……。リー・イスラエルの自伝をメリッサ・マッカーシー主演で映画化したクライム・ストーリー。

相手を挑発する仕草や言動、ベトナム戦争の徴兵拒否……。リングの外でも数多くの伝説を残した男、モハメド・アリ。彼の生き様を描いた人間ドラマ。ウィル・スミスが真実を求め闘うアリを好演。

捜査官を目指すコンピューターの専門家エリック・オニールは、FBIで25年のキャリアを持つ上級捜査官ロバート・ハンセンの事務を担当し、ハンセンの行動をすべて書き留めるよう命じられる。オニールはハンセンの性癖の調査だと言われるが、ハンセンの本当の容疑は、長年にわたるソ連・ロシアのスパイ活動と、アメリカのために働く捜査官の死に責任があるというものだった。

1944年6月。連合軍はナチスドイツの占領下にある北西ヨーロッパに侵攻するノルマンディー上陸作戦の準備を進めるが、英国首相のチャーチル(ブライアン・コックス)は反対していた。それは彼が第1次世界大戦時に計画し、多くの死傷者を出したガリポリの戦いのような戦禍の再来を危惧していたからだった。連合国軍最高司令官のアイゼンハワー(ジョン・スラッテリー)から反対を却下された彼は、作戦を阻止するため動き始める。