ナショナル・シューズの権藤専務は、自分の息子と間違えられて運転手の息子が誘拐され、身代金3千万円を要求される。苦悩の末、権藤は運転手のために全財産を投げ出して3千万円を用意する。無事子どもは取り戻したが、犯人は巧みに金を奪い逃走してしまい、権藤自身は会社を追われてしまう……。
韓国で実際に起きた未解決殺人事件をリアルな演出で映画化。86年、ソウル近郊の農村で、同じ手口による若い女性の惨殺事件が連続して発生。地元の刑事パク・トゥマンとソウル市警から派遣された刑事ソ・テユンは対立しながらも捜査を続け、有力な容疑者を捕らえるのだが。監督ポン・ジョノは99年に「ほえる犬は噛まない」でデビュー、2作目の本作で韓国のアカデミー賞・大鐘賞の作品賞・監督賞・主演男優賞・照明賞を受賞。
イ・ソンギュン主演によるサスペンス・アクション。急な監査を受け、横領の証拠を隠さねばならなくなった刑事のゴンス。母の葬儀を抜けて急ぐ彼は交通事故を起こしてしまい、死体を隠蔽しようとするが……。
正風道場に拾われて成長した孤児のロンは、対立する威義道場との間に行われる、二人一組で獅子舞いの技を競い合う恒例行事に向けて特訓中。だが、相棒となる兄貴分のキョンが敵方に寝返ったために、正風道場は試合に敗北。道場から破門されたキョンは、悪党キムの一味に加わってしまい、彼の身を案じるロンは何とか兄弟子を改心させ、悪の道から救い出そうと、死力を尽くしてキムとの決戦に挑む。
アメリカドルの偽札を作成する犯罪組織の捜査にあたっていた北朝鮮の刑事イム・チョルリョンは、上司の裏切りにより仲間と妻を殺されてしまう。偽札作成の銅版を奪って韓国へ逃亡した組織から秘密裏に銅版を取り返すべく、北朝鮮はチョルリョンをソウルに派遣。北朝鮮から国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国は、歴史上初となる南北共助捜査を極秘に契約する。しかし、韓国サイドは北朝鮮の本当の思惑を探るため、担当刑事のカン・ジンテに偽装捜査を指令。ジンテはチョルリョンの監視任務を遂行する。
香港警察と銀行強盗団のメディアを巻き込んで繰り広げられる緊迫の攻防をスリリングに描いたサスペンス・アクション。監督は「ザ・ミッション/非情の掟」「PTU」など、先の読めないストーリー展開と映像美で香港はもとより世界で注目されるジョニー・トー。大胆なメディア戦略を行なう新任指揮官・レベッカを演じるのは、「インファナル・アフェア」「冷静と情熱のあいだ」のケリー・チャン。中国本土からやってきた強盗団のリーダー、ユアンを演じるのは、「星願/あなたにもういちど」「ゴージャス」のリッチー・レン。さらにラム・シューやサイモン・ヤム、ホイ・シウホンらトー作品でおなじみの俳優が共演する。
B級映画専門の売れない俳優ジェイクは、オーディション会場で同じ俳優であるサムと知り合うが、公演で旅に出る間、彼の家の留守番を頼まれる。豪華なサムの家に見とれるジェイクだったが、予期せぬおまけがあった。望遠鏡で隣をのぞくと、セクシーな女性グロリアの寝室が丸見えになるのだ。夜な夜な彼女に熱い視線を送るジェイクだったが、ある夜彼はグロリアが何者かに脅される現場を目撃し、ほどなく彼女は惨殺されてしまう。
運河の工事中、水門の底から若く美しい女性の全裸死体が発見された。捜査にあたったベックたちは、その女性がロゼアンナというアメリカ人観光客であるという事、エンジンの故障で運河に停泊中だった観光船に彼女が乗っていた事を突き止める。おそらく船上で殺され水門に投げ込まれたのだろう。そして容疑者は、船客の撮影した8ミリに写っていたひとりの男に絞られた。男の化けの皮を剥ぐためにベックは婦人警官を使った囮捜査を準備する。だがそれは、普段は几帳面で温厚な男の本性を暴くためというには、あまりにも危険な手段であった……。
田舎町の遊園地内で女性の死体が発見される。その女性の隣に住む前科者が容疑者としてみなされるが、彼は旧知のベックにだけ真実を話すと告げ黙秘を続ける。到着したベック、コルベリ、ラーソンらは、被害者と付き合っていた謎の男の存在を突き止めた。一方、目撃者の証言によって、あの夜、遊園地から車を盗んで逃走した若い二人組の存在が浮かび上がる。彼らが女性を殺した犯人なのか? 捜査網が狭まる中、警官によって撃たれてしまう二人組。女は死に、男の行方は不明。そしてベックは女性と恋仲だった謎の人物“カイ”の正体に気づく……。
サボイ・ホテルのレストランで、複合企業の大物が会食中、何者かに至近距離から銃撃された。陰謀説の渦巻く中、捜査を続けるベックたち。だが、新妻や部下といった怪しい関係者には全てアリバイがあり、犯行を裏づける物証も出てこない。一方、使用された拳銃に的を絞った捜査線上には何人かの人物が浮かび上がっていた。その中の一人は、大物が入院中の病院で発見される。事件の遙か以前から既に、薬害による昏睡状態で入院していたのだ。そして、その原因となった薬を販売していたのが例の複合企業だった……。