1970年代のベトナム戦争末期、爆撃で故郷の村と両親を失った少女キムと、長引く戦争に対する疑問と虚無感に苛まれるアメリカ兵クリスは、エンジニアの経営するナイトクラブで出会い、急速に惹かれあう。だが、サイゴン陥落の混乱の中、非情にも2人は引き裂かれ、クリスはキムを残しベトナムを離れてしまう。戦争が終わり、キムはクリスの帰りを待ちながら彼との息子タムを育て、懸命に生きていたが、帰還したアメリカで今もベトナムの悪夢に苦しむクリスは、妻エレンと共に新たな人生を歩き始めていた。 時がたち2人が再会するとき、キムは愛するタムを前に、ある悲壮な決意を固めるのであった。

冷戦下のポーランドで出会い、恋に落ちたピアニストと歌手。情熱的に愛し合いながらも時代に引き裂かれてしまう男女の姿を、ヨアンナ・クーリク、トマシュ・コットの共演で描いた、五感を刺激するラヴ・ストーリー。

教師のエド・アヴェリーは、苦しい生計のために、夜間、妻のルーと息子のリッチーに内緒でタクシー会社で働いていた。しかし、めまいを発症し、病院へ行くと、新開発のコルチゾンを投与しない限り、一年以内に死ぬと宣告される。その薬はひどい抑鬱状態を引き起こすと警告されるが、エドは直ちに常用し、健康状態も回復に向かっていく。しかし、鬱状態を逃れるため、いつしか規定された投薬量を越えて服用していくようになってしまう。エドの行動は唐突で横暴となり、特に、彼の立案した教育方法に理解を示さない妻や、彼の厳格な教育に対して効果を見せない息子に対して、残忍で暴力的な態度を示すようになる。

ある事件の捜査中に、幼い頃に別れた息子が容疑者であることを知らされたニューヨーク市警殺人課の敏腕刑事が、刑事として、父として苦悩する姿を描いた本格的サスペンス・ドラマ。