16世紀末のロンドン。スランプに陥っていた劇作家シェイクスピアはオーディションにやって来た一人の若者トマス・ケントを追ってとある屋敷へたどり着く。そこには以前、芝居の最中に目を留めた美しい女性ヴァイオラの姿があった。シェイクスピアと彼を信奉するヴァイオラはたちまち恋におちてしまう。燃え上がる恋心が創作意欲をかき立てたのか、シェイクスピアの台本は急ピッチで仕上がって行き、トマス・ケントを主役とした芝居の稽古も順調に進んでいた。ヴォイオラの別れの手紙をトマスから受け取ったシェイクスピアは納得できず再びトマスの後を追うのだが、そこで彼はトマスこそヴァイオラの男装した姿だった事を知るのだった。

シェイクスピアの同名戯曲を映画化。魔術を操る大公の復讐を描く。監督は「アクロス・ザ・ユニバース」のジュリー・テイモア。出演は、「クイーン」のヘレン・ミレン、「グッドナイト&グッドラック」のデイヴィッド・ストラザーン。アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート、第67回ヴェネチア国際映画祭クロージング作品。