時折、短時間の記憶を喪失することがあった少年エヴァンは、医師の勧めで治療の一環として日記を書き始める。大学生になり、記憶喪失の症状が丸7年起こらなかったことに喜び、日記を読み返すと、その日記に書かれている過去の時点に戻れる能力がある事に気づく。自分のせいで幼馴染のケイリーの人生を狂わせてしまった事を知ったエヴァンは、過去に戻り運命を変える事を決意する。
ルイ・マル監督自身の自伝的作品。1944年、ナチス占領下のフランスで、12歳の少年ジュリアンは転入生ジャンと友達になる。しかし彼がユダヤ人であることが知られゲシュタポに連れ去られてしまい……。
チャウシェスク独裁政権末期のルーマニア、大学生のオティリアとガビツァは寮のルームメート同士。実はガビツァは妊娠していたが、中絶は法律で禁じられていた。中絶手術の当日、予想外の事態が重なり手術の機会を逃しそうになるが、オティリアは親友のためにある決断を下す。
新進気鋭の若き弁護士ケヴィンはその才能と野心を認められ、NYのミルトン法律事務所に夢のような条件でスカウトされる。そして次第に失われていく良心……そこは、悪魔の巣窟だったのだ。
とある殺人現場を目撃したために、組織に命を狙われるようになったクラブ歌手が、裁判の日まで修道院でかくまわれるハメに。しかし、元々下町で下品に育った彼女がそんなに神聖にできるはずもなく、やがて、聖歌隊をゴスペル風に改造し……。
1585年、エリザベス1世はプロテスタントの女王としてイギリスを統治していた。だが、欧州全土をカトリックの国にしようと目論むスペイン国王フェリペ2世は彼女の失脚を画策する。そんな女王の前に、新世界から戻ったばかりの冒険家ローリー卿が現れる。
フレンチアルプス地方で暮らしていた15歳の女子高校生リズはスキーの才能を認められて、未来のプロスキーヤーを育成することを目的にした寄宿制スキークラブに所属。そこで彼女を指導する元一流スキーヤーのフレッドは、リズを徹底的に鍛え上げようと情熱を燃やす。しかし、あまりにも厳しい練習や常軌を逸したハラスメントの連続に耐えかねたリズは肉体的にも精神的にも疲弊。クラブから逃亡したいと願い始めるが果たして……。
山崎家は崩壊寸前だった。女子高生とのエンコーの実態をドキュメンタリーに撮るつもりが、家出中の娘・美貴と関係を持ってしまった元ニュースキャスターの父・山崎。外ではいじめられっ子、家では母親に暴力を振るう息子の卓哉。そして、息子の暴力から逃れる為、SM売春でクスリ代を稼ぐ母・恵子。そんな一家に、山崎の頭をカチ割ったことが縁で秀臣という若者が住みつくようになる。