1968年1月、北朝鮮特殊工作部隊による韓国大統領府襲撃未遂事件が発生。同年4月、韓国政府はその報復として仁川沖のシルミド (実尾島)に死刑囚ら31人の男たちを集め、極秘に金日成暗殺指令を下した。こうして31人は、当時の暦から名付けられた684部隊の特殊工作員として、過酷な訓練を開始する。3年後、優秀な工作員に仕立て上げられた彼らに、いよいよ実行命令が下される。しかし、政府の対北政策は決行目前になって大きく転換、北への潜入に向け行動を開始した部隊に急遽命令の撤回が告げられる。
捜査官を目指すコンピューターの専門家エリック・オニールは、FBIで25年のキャリアを持つ上級捜査官ロバート・ハンセンの事務を担当し、ハンセンの行動をすべて書き留めるよう命じられる。オニールはハンセンの性癖の調査だと言われるが、ハンセンの本当の容疑は、長年にわたるソ連・ロシアのスパイ活動と、アメリカのために働く捜査官の死に責任があるというものだった。