シシリーからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネ。三男のマイケルはひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、敵対するファミリーにドンが襲われ重傷を負った時、彼は報復を決意する。そしてニューヨークは抗争の場と化していった……。

若い女性の皮膚を剥ぎ落とし、その死体を川に流すという残忍な連続猟奇殺人が発生した。 犯人の仮称を冠し“バッファロー・ビル事件”と呼ばれるこれを解決するため、FBI訓練生のクラリスは、クロフォード主任捜査官からある任務を課される。それは、元は天才的な精神科医であり、自分の患者を食したため現在は州立精神病院に措置入院されているレクター博士を訪ね、バッファロー・ビルの精神状態を解明させるというものだった。 クラリスから依頼されたレクターは、その引き換えとしてクラリスに、彼女自身の過去を語らせる。

1959年、バーモントにある全寮制の名門進学校にやって来た新任の英語教師。破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさを説く教師に惹かれていった生徒たちは、彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩人の会”という同好会を自分たちの手で復活させる。ドラマの背景となる、初秋から冬にかけてのニューイングランド地方の風景も美しい。

1823年11月のある晩、ウィーンの街でひとりの老人が発狂して自殺を図り、病院へ運ばれた。この老人は、かつてウィーンで最も尊敬された宮廷音楽家、アントニオ・サリエリ。数週間後、サリエリの告白を聞くために若年の神父・フォーグラーが病室を訪れた。やがて、サリエリの回想が始まった…。イタリアに生まれたサリエリは、作曲家として優れた才能を持っていた。やがて音楽の都ウィーンへ赴き、皇帝ヨーゼフ2世付きの宮廷音楽家になった。そんな順調なサリエリの人生も、天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトに出会ったことで狂わされていく…。

イングランド王の圧制に家族を殺された、スコットランド人のウォーレス。愛する家族の仇を討つため、多くの民衆とともに立ち上がった……。中世スコットランドに実在した、伝説のヒーローの激闘を描いた歴史スペクタクル・アクション。

アルフレッド・ヒッチコック監督の渡米第1作で、ダフネ・デュ・モーリアのベストセラー小説の映画化作品。イギリスの富豪のもとに嫁いだ後妻が、亡くなった先妻レベッカの幻影に悩まされていく。

1959年、オレゴン州の田舎町に暮らす12歳の仲良し少年4人組、背が低いゴーディ、リーダー格のクリス、メガネのテディ、ふとっちょのバーンは思春期を迎え、親や兄弟に対する愛憎や将来の不安などそれぞれ悩んでいた。ある夏の日、彼らはクリスの兄ら不良グループから、行方不明になった少年の遺体が森にあるという噂を聞く。遺体を発見できれば英雄になれると興奮した4人は、こっそり家を抜け出して探索へ出発する。

ある雨の夜、未亡人の掃除婦エミは近所の酒場で年下の移民労働者の男、アリに出会う。愛し合い、あっという間に結婚を決める彼らだったが、エミの子供たちや仕事仲間からは冷ややかな視線を向けられる。年齢や文化、肌の色、何もかもが異なる二人の愛の行方は。

ミシシッピー州の大農園の邸宅に、当主ビッグ・ダディが病院での検査を終えて帰ってくる。ビッグ・ダディはガンで余命わずかと診断されていたが、本人はそのことを知らない。莫大な遺産を狙う長男一家が父を異常なほどに歓待する一方、次男ブリックと美しい妻マギーの間には冷え切った空気が漂う。しかしビッグ・ダディは昔から、長男一家より次男夫婦の方を気に入っていた。酒に溺れ妻の愛も父の遺産も受け取ることを拒否するブリックにいら立ちを募らせたマギーは、ついにブリックの亡き親友スキッパーの名前を口にしてしまう。

1917年、カリフォルニア州の小都市サリナス。ここで農場を営むアダムには2人の息子がいた。兄アーロンが真面目で心優しい性格から父に可愛がられる一方、気むずかしく反抗的な弟キャルは父に疎まれていた。アーロンの美しい婚約者エイブラはそんなキャルが気がかりだった。ある日、キャルは父から死んだと聞かされていた母がまだ生きていることを知る。そしてそれが、どうやら近くで酒場を経営するケートらしいと知り、ふしだらな母の血を自分だけが引き継いだのだと一人悩むのだった。

中世イタリアの修道院に、イギリスの修道士がやってきた。彼は、おりしも発生した連続殺人事件を調査することになるが……。ウンベルト・エーコの暗喩と象徴に満ちた同名小説の映画化作品。

男性と女性、両方の要素を持って生まれてきたブランドン。だが閉鎖的な町の人々は、衝撃の事件を引き起こしてしまう……。アカデミー賞主演女優賞に輝いたヒラリー・スワンクの演技が観どころ。

中年の真面目な高校教師が、キャバレーのダンサーに惚れ込み、ドサ回りの道化役者となって……。ほろ苦い人間像を描き、マレーネ・ディートリッヒ、エミール・ヤニングスを代表する映画史に残る1作。

オクラホマ州タルサ。14歳のポニーボーイが住むこの町は、貧しい“グリース”たちが住むイースト・サイドと金持ちの“ソッシュ”たちが住むウェスト・サイドに分かれ対立していた。ある日、ポニーボーイはグリースのリーダー格、ダラスと親友ジョニーと共に遊びに行ったドライブインシアターでソッシュの女の子チェリーと出会う。以来彼女に想いを寄せるポニーボーイ。だが、このことをきっかけとしてソッシュたちと喧嘩沙汰に。その対決の末、ポニーボーイとジョニーは相手のリーダーを刺してしまう。

脚本家のポールは映画プロデューサーのプロコシュから、フリッツ・ラングが監督する大作映画「オデュッセイア」の脚本の手直しを依頼される。ポールと妻で女優のカミーユはプロコシュの自宅へ招かれるが、ポールが遅れて到着するとカミーユの態度はなぜか豹変しており、彼に対して軽蔑のまなざしを向ける。やがてポールとカミーユは映画のロケのため、カプリ島にあるプロコシュの別荘を訪れるが…。

9歳の孤児オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、救貧院で労働に従事していたが、夕食の席で「おかわり」を求め、救貧院を追放されてしまう。

ウィル・フリーマン。38歳、無職、独身。ノース・ロンドンに住み、亡き父がクリスマス・ソングを一発ヒットさせたおかげでお気楽な印税生活を送っていた。ある日、ウィルは12歳の少年マーカスと出会う。マーカスはシングルマザーの母親フィオナのひどい鬱病に悩んでいた。そんな矢先、フィオナが自殺を図る。フィオナはウィルの素早い対応で事なきを得るが、マーカスは母をこれ以上一人にしておけないと考え、ウィルと母のデートをセッティングする。そうこうしてるうち、次第にウィルのアパートに入り浸るようになるマーカス。生活のリズムを狂わされ困惑するウィルだったが…。

1940年代後半のイギリス。作家志望のジョ-は貨物船の作業員として働いていた。ある日彼は女性の水死体を発見し、船長のレズリーと共に死体を引き上げる。