チャップリンがアドルフ・ヒトラーの独裁政治を批判した作品で、ヒトラーとナチズムに対して非常に大胆に非難と風刺をしつつ、ヨーロッパにおけるユダヤ人の苦況をコミカルながらも生々しく描き、ニューヨーク映画批評家協会賞で主演男優賞を受賞した。 またこの作品は、チャップリン映画初の完全トーキー作品でもある。 1918年の第一次大戦末期、トメニアのユダヤ人一兵卒チャーリーは飛行機事故で記憶を失い入院する。それから数年後のトメニアは独裁者アデノイド・ヒンケルの天下で、ユダヤ人掃討の真っ最中。そんな折、退院したチャーリーは生まれ育ったユダヤ人街で元の床屋の職に戻る。親衛隊の傍若無人ぶり、特にそれが恋人ハンナに及ぶに至り、彼は勇猛果敢かつ抱腹絶倒のレジスタンスを開始。それがどういうわけかヒンケル総統の替え玉を演じさせられることになり……。
ポーラは精神病院から脱走してきた男と出会う。記憶障害と軽い言語障害があった彼をスミシィと呼び、やがて結婚し幸せな生活を築いた彼ら。しかし、スミシィが事故で頭を強打してしまい……。2回の記憶喪失に翻弄される男と女の切ないラヴ・ストーリー。
1920年代のアメリカを舞台に、飛行機に魅せられた男たちの生きざまを描く。第1次世界大戦で戦闘機のパイロットとして活躍し、その後も曲芸飛行で田舎を飛びまわっていたウォルド・ペッパー。彼はハリウッドにスタントマンとして招かれるが、そこで出会ったのは、元ドイツ空軍の英雄ケスラーだった。「明日に向かって撃て!」「スティング」に続き、ジョージ・ロイ・ヒル監督がロバート・レッドフォードと組んだ痛快作。
気象観測員となった青年・フレンドは、南極海の果てにある無人島で変わり者の灯台守・グルナーと暮らし始める。だが、夜が更けるとその島に生き物の大群が押し寄せてくる。2人は灯台を要塞として、毎夜クリーチャーと命懸けの戦いを繰り広げることに。