高校2年生の高宮菜穂に、10年後の自分から手紙が届く。そこには、26歳になったときに後悔していることが数多くあること、転校生の翔を好きになるが、彼が1年後に死んでしまうことがつづられていた。当初はイタズラだと思った菜穂だったが、手紙に書かれていることが現実に起こり始める。菜穂は後悔しないため、そして翔を救うために行動を起こす。

東京の空の下。6人の女の子の物語。台湾からの留学生は、絵のモデルをしながら日本語を勉強している。好きな人が日本人だから。美大生のコは、デッサンモデルの豊かなバストを見て、自分の小さな胸のことで悩み始める。留学生と同じアパートの隣に住む売れないモデルは、いつもメガネをかけてオーディションとティッシュ配りの毎日。流行らない喫茶店のウェイトレスは、マスターと雑談をしている。ランジェリーパブで働く小説家志望のヨーコと美容師見習いのユキ。6人それぞれの日々が淡々と過ぎてゆく。

八王子で起きた凄惨な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平と娘の愛子が暮らす千葉の漁港で田代と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の続報に目が留まり……。

クラスの中で浮いている高校生・宮下夕紀はある日、水族館のクラゲの水槽の前で同級生の篠原叶子に声をかけられ、そこで戸惑いながらも唇を重ねた。これを機に、二人は次第に心魅かれ合うようになっていく。 平凡な家庭に育つも、どこか日常への不満を抑えきれず、レンタルDVDショップの店長に身体を委ねたこともあった夕紀にとって、叶子はかけがえのない存在でもあった。しかし、常に孤独の闇を抱えている叶子は、そんな夕紀の想いを知りながら、突然クラスメイト平井からの告白を受け入れ、彼とのSEXに興じるようになる。 同時に、彼女が中学時代に妊娠して堕胎したという噂まで聞こえて来て、夕紀の心は激しく乱れ始めていき……。