大きな製鉄工場で働くチャーリーは、スパナを手にひたすらベルトコンベアーを流れる部品にねじを回し続けるという単純作業を繰り返していた。その様子はテレビモニターで監視され、休む暇もなく働かされていた。ある日、チャーリーは労働者の食事時間を節約するために作られた自動給食マシーンの実験台にされ散々な目に合わされる。その後も仕事を続けていく内にチャーリーは発狂し、トラブルを起こして精神病院送りになってしまう。ようやく退院を迎えた日、トラックから落ちた赤旗を拾い運転手に返そうと追いかけていく内にいつの間にか労働者のデモ隊の先導をきってしまい、そのリーダーと間違われて捕まって拘置所に入れられてしまう。脱獄囚を撃退した功績で模範囚として放免され造船所の仕事を紹介されるものの、上手くいかず辞めてしまい、あてもなく街をうろつく生活に陥ってしまう。 拘置所が恋しくなったチャーリーはわざと無銭飲食をして捕まえられるが、護送車の中でパンを盗んだ浮浪少女(ポーレット・ゴダード)と出会う。護送車が急カーブで横転し、外へ投げ出されたチャーリーと少女は逃亡。少女と意気投合したチャーリーは、2人のために家を建てるという夢を胸に一念発起とばかり働き出す。デパートの夜回り、工場の技師の助手と仕事を獲得するものの結局上手くいかず、2件とも警察沙汰になるという不運な結果に終わってしまう。その後少女が勤め始めたキャバレー[3]のウェイターの職を得る。見世物の「ティティナ」を歌って大成功したが、少女の微罪のため、そこも追われてしまう。やっとの思いで手に入れた幸福すらも失い悲しみに打ちひしがれる少女を、チャーリーは力強く励ます。 そして、二人は未来に希望を見出し、現代社会の冷たさと束縛に囚われない自由な生活を求めて共に旅立っていくのだった。
原作はルイス・R・フォスター(Lewis R. Foster)の『ミネソタから来た紳士』。 主人公スミスは田舎のボーイスカウトのリーダーだったが、死亡した上院議員の代わりに、政界に担ぎ出される。スミスはそこで政治の腐敗と単身対決することになる。
不況のため共に職を失ってしまった、レストランの給仕長イロナと電車の運転手ラウリの夫婦。二人は次の職が見つからず苦しむが、やがてイロナがレストランを営むという目標を見い出し、共に手を取り合って夢の実現に励む。
出会い、再会を長いあいだに繰り返す男女。セックスでその友情が壊れることを恐れ、笑いと涙の努力を繰り返す。セックス抜きで男女の愛情が成立するかというテーマを描き出すラブ・ストーリー。
NY。メルヴィン・ユドールは人気の恋愛小説家だが、普段は毒舌で友人が少なく、しかも気難しくて潔癖症という中年男性。ある日、同じアパートに住むゲイの画家、サイモンの飼い犬を預かることになり、それから心を少し外に開くように。メルヴィンはサイモンの帰省旅行に付き合うが、行きつけのレストランでウェイトレスをしているシングルマザー、キャロルも同行することに。道中、メルヴィンはキャロルに愛を告白する。
妻子と別れ、心から愛せる人を求めている男と、過去の辛い経験から恋に臆病になっている女。アル・パチーノとミシェル・ファイファー共演による、大人のラヴ・ストーリー。
ドイツのフランス料理店で働く一流シェフのマーサは、いつも料理のことばかり考えている神経質な女性。しかも人間関係が苦手ゆえ、お客を怒らせることもしばしばだった。そんなある日、姉の突然の訃報を知らされたマーサは8歳の姪リナを引き取り、彼女の父親が見つかるまで一緒に暮らすことに。姉の死後しばらく店を休んでいたマーサが職場に復帰すると、陽気なイタリア人シェフのマリオが彼女の代役を務めていた。
マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、ある日、姉を交通事故で失い、残されためいのゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われる。