18世紀ヨーロッパ貴族社会の風俗や世界観を鮮やかに再現し、日和見主義で英国貴族に成り上がっていくアイルランド青年の栄華と没落の半生を描いたヒューマン・ドラマ。

19世紀末、ロンドン。医師トリーブスは、街の見世物小屋で象人間と呼ばれていたジョン・メリックに出会う。研究のために彼を病院で生活させるが、やがてメリックの知性と純粋な心に触れ、人間らしい交流が生まれる。<19世紀末に実在した奇型の青年の数奇な運命と、彼をとりまく人々との交流を描き世界的に大ヒットした不朽の名作。鬼才デイヴィッド・リンチは本作の成功で一躍脚光を浴びた。出演には、本作で英国アカデミー賞主演男優賞に輝いたジョン・ハート、アンソニー・ホプキンス、サー・ジョン・ギールグッドら>

1944年、第二次大戦下のフランスで外科医として黙々と働く男。戦火の拡大にともない愛する妻と娘を娘の田舎へと疎開させるが、パルチザン狩りのドイツ軍小隊に娘は射殺、妻は焼き殺されてしまう。溢れそうになる血の涙と嗚咽をかみ殺しながら、怒りに震える男は単身で反撃、ドイツ軍を一人づつ処刑していく…。

ジョン・フォード監督が“OK牧場の決闘”を題材にした傑作西部劇。 メキシコからカリフォルニアへ牛を運んでいた途中、アリゾナのトゥームストンへ立ち寄るワイアット・アープとその兄弟。だが、留守をまかせていた末弟は何者かに殺され、牛も盗まれてしまった。クラントン一家がその犯人であると踏んだワイアットは、保安官となってトゥームストンに留まる事を決意する。町では賭博師ドク・ホリデイと知り合い、次第に友情を深めていく一方、ドクを追ってやって来たクレメンタインという名の美しい婦人に一目惚れするワイアット。やがて、ドクの愛人チワワが、殺された末弟のペンダントを持っていた事が発覚。それは、クラントンの息子に貰った事が判明する……。

舞台は19世紀半ばのニューヨーク。移民同士の抗争で父を殺され、自身も投獄された少年アムステルダム。15年後、復讐のために素性を隠して、父を殺したギャング団に入り込む。しかし、そこで謎めいた女ジェニーと出会い、許されない恋に落ちてしまう……。

日本でもなじみ深いエミリー・ブロンテによる名作文学を基にした映画。名作『ローマの休日』のウィリアム・ワイラー監督が、ローレンス・オリヴィエを主役に据え、切なくも甘美な愛の物語を見事なまでにスクリーンに焼き付けている。

疎開する列車に居合わせた妻子もちの中年フランス人男性と、若く美しいユダヤ人女性アンナ。惹かれ合いながらも別れた二人だが、後にドイツ軍に囚われたアンナと再会する。その時男がとった決断とは……。

1917年、司祭に任ぜられたファーモイルは聖ヨハネ教会の助任司祭として就任した。しかし、リアリストの主任司祭と理想を追うファーモイルは対立し、自分の意見を発表するために本を著した。これがボストン大教区の枢機卿グレノン大司教に知れ、いなかの貧しい教区に転任させられが、ここで病身をおして教区の人たちに心を砕く神父に会い、謙遜の尊さを知る。グレノン大司教はファーモイルの成長を知り、再び自分の下に呼びもどし秘書とした。ボストンの家に帰ったファーモイルは妹モナが異常妊娠で苦しむのを目の当たりにするが聖職につく身では堕胎をすすめられず妹は亡くなる。