やくざと元締めが対立するさびれた宿場町。そこへ一人の浪人者がやってくる。立ち寄った居酒屋のあるじに、早くこの町を出ていった方がいいと言われるが、その男は自分を用心棒として売り込み始める。やがて男をめぐって、二つの勢力は対立を深めていく……。ハメットの『血の収穫』を翻案、時代劇に西部劇の要素を取り込んだ娯楽活劇。
ペンシルベニア州で育ったマイケル、ニック、スティーヴンは、鹿狩りを楽しむ普通の若者であった。3人は戦況が悪化する一方の北ベトナムへと召集され、前線に放り出された。そこで偶然再会した3人はベトコンの捕虜となり、賭けの対象として実弾入りのロシアンルーレットを強制される。辛くも生き延びた3人だったが、お互い行方がわからないまま時は過ぎる。その後マイケルは、陸軍病院にいたスティーヴンから、ニックがベトナムで生きているという情報を得る。
凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀する痛快アクション時代劇。薄暗い社殿で密議をこらしていた9人の若侍。上役を告発するも逆に窮地に陥っていた。それを図らずも聞いていた浪人は、権謀に疎い彼らに同情し一肌脱ぐことに……。
マンハッタンのミッションスクールに通うジムたちは、バスケットボールに夢中な無垢な不良少年であったが、教師である神父にいじめられたのをきっかけにドラッグを始めてしまい、やがて退学、泥棒、ホームレス、果ては殺人と、彼らを破滅の道へと招いていく…。 ジム・キャロルの実体験にもとづく全米ベストセラー青春文学『マンハッタン少年日記』の映画化。レオナルド・ディカプリオが堕ちていく純粋な少年を迫真の演技で体現している。全体的に乾いたシンプルな演出が施されており、ウェットなセンチメンタルになることを巧みに避けているのが、逆に悲劇のリアリティを高めている。共演もマーク・ウォールバーグなど、後にブレイクした若手俳優が多数出演。(的田也寸志)
第76回アカデミー賞最優秀外国語映画賞に輝いた、親子の絆と人生の終幕を温かく描き出した珠玉の感動作。愛する家族や友人たちに囲まれて「さようなら」と微笑む父の姿が、いつまでも忘れられない。
孤児クイックが引き取られているナイト・クラブを、ギャングたちが乗っ取ろうとする。クイックと養父のシュガー・レイは一計を案じるが……。エディ・マーフィが監督・脚本・主演と大活躍。
恐るべきあの出来事から4年。悪魔祓いで救われたリーガンはすっかり平穏な生活を取り戻したかに見えた。だがある日、彼女の中にまだ悪魔が棲みついていることが判明する。一方、教会当局から派遣されたラモント神父は、メリン神父の行いの真偽を含め4年前の事件の調査を開始。そしてリーガンに会った彼は、彼女の記憶から、メリンが昔アフリカで少年の悪魔祓いを行なったことを突き止める。