ニック・カサヴェテス監督が実母と共同監督した純愛映画。アルツハイマー症に侵されたひとりの女性が、彼女を愛する男によって奇跡的に病を克服する物語。世代に関係なく感動できるストーリーだ。
オーストラリアで実際に起こった謎の女生徒失踪事件の映画化。映画は、1900年2月24日、ピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たちの内数名が忽然と姿を消してしまったこの事件を、独特の色彩美で、かつ神秘的な雰囲気で描いてゆく。この“美しさ”がキーワードとなり、いわゆる“ホラー”とは違った意味での“怖さ”がある作品。オーストラリア時代には「ザ・ラスト・ウェーブ」や本作のように幻想的な作品を手掛けていたP・ウィアーの秀作。
交通事故で昏睡状態となり、生死の境をさまよううちに幽霊となってしまった女性医師エリザベス。彼女が住んでいたマンションは貸しに出され、そこにデヴィッドという男性が入居する。彼は妻に先立たれ、傷心のうちに越してきたのだった。ところがエリザベスは自分が幽霊になっていることに気づいておらず、新たな住人となったデヴィッドを追い出そうとする。デヴィッドも想定外の事態に戸惑うが、何も覚えていないエリザベスのため、一緒に彼女の素性を探っていく。
優雅な独身生活を謳歌していたビジネスマンが昔の恋人との“もうひとつの人生”を体験することで本当の幸せに目覚める姿を描いた大人のファンタジー。成功を夢見て恋人ケイトと別れロンドンへ旅立ったジャック。13年後のいま、ジャックは大手金融会社の社長として、優雅な独身生活を満喫していた。クリスマス・イブ、昔の恋人ケイトからの電話があったが、かけ直すことはしなかった。その夜、自宅で眠りについたジャックだが、目覚めると、ケイトと我が子2人に囲まれた家庭人ジャックになっていた……。
建築士のマイケルは、大切な家族を幸せにしたいと思うあまり、仕事に追われ家族との時間さえも持てない忙しない日々を送っていた。そんなある日、彼は人生さえも早送りや巻き戻しできる不思議なリモコンを手に入れるのだった。
秋のボストン。ビジネスウーマンのリンジーは偶然から数学教師ベンと出会い、彼の優しさに魅了される。それから半年間、2人の恋は順調で、リンジーは彼との結婚を意識しだす。だが春の訪れとともにベンは変貌する。彼は少年時代からレッドソックスの熱狂的ファンで、大リーグの開幕後、生活の中心はレッドソックスの応援に移っていく。リンジーも最初は野球観戦に付き合うが、仕事の忙しさも影響し、彼についていけなくなり…!?
弁護士のピーター・サンダーソンは、秩序を重んじるおカタイ性格で仕事中毒な男。妻と2人の子供はそんな彼に愛想を尽かして家を出ていってしまった。以来、自分の落ち度に気づくことなく、2年間ずっと独り身だった彼は、いつしか寂しさを紛らわすために出会い系サイトのチャットにハマっていった。やがて彼は、そのチャットで知り合った知的美人の女性弁護士シャーリーンと初デートをすることに。だがデート当日、ピーターの前に現われたのは、写真の女性とは似ても似つかない人物。おまけにその正体は、最近巷を騒がせている女脱獄囚だった。