リドリー・スコット監督が放つスペクタクル活劇。古代ローマ帝国を舞台に、陰謀に陥れられた英雄騎士の死闘をダイナミックに描く。西暦180年、皇帝に絶大な信頼を置かれていた歴戦の勇者マキシマスは、次期皇帝の任を依頼される。しかしその晩、皇帝は息子によって暗殺。罠にはまったマキシマスは、処刑の危機に陥る。
1980年春、キューバから何千もの人間が自由を求めてアメリカを目指した。その中に、太陽が降り注ぐマイアミに一攫千金を夢見る男がいた。彼の名は、トニー・モンタナ。彼の野望と情熱は、白い粉’コカイン’の一大大国を築き上げていくこと。無一文から暗黒街のボスにのし上がっていくが、頂点に上り詰めた彼を待ち受けた末路とは・・・。
ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した、監督マーティン・スコセッシ×主演ロバート・デ・ニーロの、アメリカン・ニューシネマの傑作。ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。
もうすぐヴァレンタインという季節。平凡な男ジョエルは、恋人クレメンタイン(クレム)と喧嘩をしてしまう。何とか仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に行くが、クレムは彼を知らないかのように扱い、目の前でほかの男といちゃつく始末。ジョエルはひどいショックを受ける。やがて彼はクレムが記憶を消す手術を受けたことを知る。苦しんだ末、ジョエルもクレムの記憶を消し去る手術を受けることを決心。手術を受けながら、ジョエルはクレムとの思い出をさまよい、やがて無意識下で手術に抵抗し始める。
守護天使ダミエルは、長い歴史を天使として見届け、人間のあらゆるドラマを寄り添うように見守った。だが親友カシエルに永遠の生命を放棄し、人間になりたい、と打ち明ける。やがてサーカスの舞姫マリオンに想いを寄せるダミエルはついに「壁」を境に東西に隔てられた街「ベルリン」に降り立つ。
1984年、イギリス北部の炭坑町。11歳のビリーは炭坑労働者のパパと兄トニー、おばあちゃんと暮らしていた。ある日、ビリーの通うボクシング教室のホールにバレエ教室が移ってきた。ふとしたことからレッスンに飛び入りしたビリーは、バレエに特別な開放感を覚えるのだった。教室の先生であるウィルキンソン夫人もビリーに特別な才能を見出した。それからというものビリーはバレエに夢中になるのだが……。バレエ・ダンサーを目指す少年の姿を描いたS・ダルドリー監督の長編第1作。
デヴィッド・クローネンバーグ監督「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのヴィゴ・モーテンセン主演による、ショッキングなバイオレンス描写が話題を呼んだサスペンスアクション。平凡な夫の恐るべき過去が明かされ、危機にさらされる一家を描く。
社会派のコスタ=ガヴラス監督が贈る法廷ドラマ。第二次大戦の戦争犯罪者として告発された弁護士が、汚名を晴らすべく娘とともに法廷に立つ。主人公の娘にジェシカ・ラング、その父にアーミン・ミューラー=スタール。
相棒と女房に裏切られ、背中から銃で撃たれた男――ポーター。飲んだくれのヤブ医者の治療により瀕死の状態からどうにか蘇った。5か月の治療で背中の傷は癒えたが、心の傷は一向に癒える気配がない。それを癒す術は、裏切った相棒と女房への復讐、そして奪われた7万ドルを取り戻すことだけだった。 ポーターは怒りを胸に秘め街を徘徊し、非合法な手段で瞬く間に小金と銃を手に入れる。彼はただ、本来自分の取り分だったはずの7万ドルを取り返したいだけだ。しかし、復讐のためには手段を選ばないポーターの常軌を逸した行動は、様々な人間の思惑を巻き込み、事態を最悪の方向へ加速させていくのであった。
シルベスター・スタローン、ロバート・デ・ニーロ、ハーヴェイ・カイテル共演のサスペンス。NY警察で起こったある事件を通し、警察内部の闇にスポットを当ててゆく。さまざまな警察関係者に扮した、名優・才優たちの競演が見もの。他の共演にレイ・リオッタ、アナベラ・シオラ。NY市警の警官が多く暮らす街、ニュージャージー州“ギャリソン”。ベテラン警官・レイを頂点とするコップランドの鉄の結束のもと、保安官のフレディは無力ながら平穏無事な日々を送っていた。だがある日、管内で起こった警官の誤射事件から事態は急転する。
カリフォルニア州の砂漠地帯にある刑務所から受刑者が脱獄する。受刑者の名はアルバート・ギャンズ、強盗殺人の前科がある危険な男だ。ギャンズは共犯者ビリー・ベアと共にサンフランシスコに逃亡する。 次の日、サンフランシスコ市警察本部のジャック・ケイツ部長刑事は、同僚の刑事2人と共に非行少年が潜伏しているホテルに踏み込む。ところが、そこにいたのは非行少年ではなく、ギャンズたちであった。激しい銃撃戦となり、刑事2人は射殺されてしまう。 ケイツは、ギャンズのかつての仲間であり現在は服役中のレジー・ハモンドというチンピラから手掛かりを引き出そうとする。「ギャンズを捕まえるために自分を刑務所から出して協力させろ」と要求するハモンドに対して、48時間の期限付き仮出所を取り付けたケイツ。ハモンドは仮出所できた解放感からか、女を口説くなど軽薄な行動をするが、その度にケイツを苛立たせる。
ニューヨーク市警察殺人課の刑事エディ・フレミングは、数々の大事件を解決し、その度にマスコミに登場し英雄扱いされる有名刑事である。ニュース番組「トップ・ストーリー」のアンカーマン、ロバート・ホーキンスも、そういう事件を報道して視聴率を稼いできたひとりである。 ある日、チェコ人とロシア人の2人組による凶悪な犯罪が起こる。エディは捜査に同行したいという若手消防署員ジョーディと共に事件を追うが、エディは2人に捕まり、殺害されてしまう。ロバートはエディの殺害シーンを撮影したビデオテープを2人から買い取り、自分の番組で放送するのだった。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の豪快なSFアクション。極秘任務を与えられた元FBI捜査官が、巨大な暗黒街を取り仕切る悪の組織の陰謀を打ち砕く。ド派手なアクションが見モノ。
刑期を終え出所したルーディは、同房で先日死んだニックの文通相手アシュリーに出会う。ニックの死を知らない彼女に自分がニックだとつい名乗ってしまうことで巧妙なワナに……。
ワーカホリックの夫婦、スーザン(ブランチャード・ライアン)とダニエル(ダニエル・トラヴィス)は、7ヶ月も予定を延期してようやく取れたバカンで、カリブ海に向かう。ダイビングを楽しむスーザンとダニエル。精神的に開放されたふたりは、この貴重なひとときを満喫する。しかし、ダニエルがウツボに見入っている間、海上のボートでは、今、まさに彼らが体験する最も怖い悲劇の序章が始まっていた。ふたりが満足して海面にあがってきた時、すでにスタッフの単純なミスで全員が乗ったと思い込み、ボートは彼らを残して岸に向かって去っていた。取り残されたふたりは、お互いに相手のせいだと文句を言いながらも、まだ助けが来るものだと思っていた。次第に彼らは気付く。足は届かない。360度、岸は見えない。叫びは誰にも届かない。助けは来ない。酸素ボンベは残りわずか。ふたりが自分たちの置かれた事態をようやく呑み込んだその時、無数の鮫が現れた……。