1950年代後半。宇宙計画でソ連に遅れをとったアメリカは、マーキュリー計画を実現させるべく、急遽7人のパイロットを選出。新世界へと旅立つヒーローとして、彼らの前途は約束されてはいたが、ロケットも未完成の計画は無謀といえるものであった。その一方で、初めて音速の壁を破った伝説のテスト・パイロット=チャック・イエガーは、自らの手で大空へ挑戦し続けていた。
アメリカで、同性愛者であることをカミングアウトして公職に就いた初めての人物、ハーヴィー・ミルク。波乱万丈の短い人生を送った彼の、最後の8年間に何があったのかを、ガス・ヴァン・サント監督が描き出す。
大学時代にクラスメイトだったケイティとバベルは、第二次世界大戦末期に再会し結婚する。しかし政治運動に没頭するケイティと脚本家を目指すバベルは、次第に違う道を歩き始めることに……。激動の時代を生き抜いた男女のラヴ・ストーリー。
雪深い小さな町。ある日の朝、平和な日常が一瞬で崩れ去った。子どもたちを乗せたスクールバスがスリップをおこし、凍った湖に転落。多くの⼦供の命が奪われた。町にやって来たベテランの弁護士スティーブンスは集団訴訟を起こすべく、子供を失った親たちを説得して訪ねてまわる。やがてスティーブンスは事故の唯⼀の⽣存者の美しい少⼥ニコールに訴訟に勝つために証⾔するように説得する。しかし、彼⼥が口にしたのは意外な「真実」だった・・・。
銀行で貸し付けを担当しているバツイチ男カール・アレン。離婚して以来、私生活では友人の誘いをいつも断り、仕事ではローンの申請書に却下のスタンプを日々押し続けている味気ない人生を送っていた。ある日、親友の婚約パーティまでもすっぽかしてしまったことで友人から生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになると脅されとあるセミナーへ参加することになり主宰者から、意味のある人生を送るための唯一のルールは如何なることでも全て「イエス」と言うだけと説かれ「イエス」を連発していくと次第に物事が好転し始めるのだった。
マフィアに追われる男が砂漠の町で奇妙な人間関係に巻き込まれていくサスペンス。監督は「ニクソン」のオリバー・ストーン。製作総指揮・脚本・原案はジョン・リドリー。製作は「ブラックアウト」のクレイトン・タウンゼントと「復讐のハイウェイ」で製作総指揮を務めたダン・ハルステッド。撮影は「カジノ」のロバート・リチャードソン。音楽は「記憶の扉」のエンニオ・モリコーネ。出演は「シーズ・ソー・ラブリー」のショーン・ペン、「アナコンダ」のジェニファー・ロペスほか。
巨大地震が発生し、猛烈な揺れに襲われたカリフォルニア。超高層ビル群やゴールデンゲートブリッジが次々と倒壊し、ロサンゼルスなどの大都市が相次いで壊滅。救難活動に奔走するレスキュー隊のパイロット、レイはサンフランシスコに残された娘の救出に向かう。
死火山“ダンテズ・ピーク”を調査しにやって来た火山学者ハリーは、調査の末、地殻変動の兆候を発見した。仲間の研究者たちに知らせたものの信じてもらえなかった彼は、市長のレイチェルのもとに押しかける。上司の反対を押し切って、避難を勧告するハリー。だがついに、大地震が起こってしまった。しかしそれも、大噴火の前触れにすぎなかったのだ……。
第二次世界大戦からの復興が進む1954年冬、しんしんと雪が降り積もるワシントン州サン・ピエドロ島。漁に出た男が溺死し、日系人カズオ・ミヤモトが殺人容疑で逮捕される。裁判所には夫を見守る妻ハツエと、複雑な思いで彼女を見守る新聞記者イシュマエルの姿が。二人は幼少時を共に育ち、密かに心をかよわせた過去があった。やがてイシュマエルは裁判を左右する意外な真相を探り当てるが、法廷に提出することをためらう。戦争によって引き裂かれたアメリカ青年と日系女性の心の軌道が美しいフラッシュ・バックで謳いあげられていく。