1958年の西ドイツ・フランクフルト。第2次世界大戦の終結から10年以上が経過し、復興後の西ドイツではナチスドイツの行いについての認識が薄れていた。そんな中、アウシュビッツ強制収容所にいたナチスの親衛隊員が、規約に違反して教師をしていることがわかる。検察官のヨハンらは、さまざまな圧力を受けながらも、アウシュビッツで起きたことを暴いていく。

ニューヨーク市警、その麻薬捜査員たちの間にはびこる汚職。マフィアや麻薬の売人たちから賄賂を取り、警官とは思えない羽振りの良さで、彼らは街のプリンスと皮肉られるほどだった。だが、警察の内部調査機構が彼らの摘発に乗りだし、一人の潜入捜査官が派遣されて来る。そして彼と汚職警官たちは、やがて壮絶な心理戦を展開することに......。

小さな町工場の社長が殺され、死体が焼かれるという事件が発生。工場を解雇された元従業員で殺人の前科がある三隅が逮捕されて、自分がやったと犯行を自供。このままでは死刑がほぼ確実と見られていた。すっかりサジを投げた同僚に代わって三隅の弁護を担当することになったエリート弁護士の重盛は、判決をなんとか無期懲役に持ち込もうと懸命に奔走するが、三隅の供述が会うたびに変化して、とんだ迷宮にさまよい込むことになる。

アメリカで実際に起きた“クラウス・フォン・ビューロー事件”を映画化したサスペンス。妻の殺害を企て、植物人間状態にした罪に問われている大富豪を、ジェレミー・アイアンズが迫真の演技で演じている。

ニューヨークを舞台に、ボクシングに魅せられた三流弁護士が、夢を実現させるため奔走する姿と挫折を描くフィルム・ノワール。 ニューヨークのしがない弁護士ハリーは、ボクサー同士の揉め事を仲介したことから、ボクシングの興行をプロモートし、ひと花咲かせたいと願うようになる。愛人で、バーの経営者の妻ヘレンはいつかカリフォルニアに行きたい思っていた。その希望も叶えてやりたかったのだ。だが、そのせいでハリーはトラブルに巻き込まれることになるのだった……。「街の野獣」(50)のリメイク作品。