容姿は冴えないが天才的なセンスをもつ無名のミュージシャンであるウィンスロー・リーチは、誰の後ろ盾もなく自分の曲を懸命に売り込もうとしていた。その最中に無名で駆け出しの女性歌手フェニックスの才能を見出し、ともにその将来を夢見る。だが間を置かず、大手レコード会社「デス・レコード」社長のスワンに曲を奪われ、美しい彼女は身体を奪われかけ、自身は無実の罪で投獄される。獄中でスワンが自分の作品に醜悪なアレンジを施し、大々的に売り出そうとすることを知ったウィンスローは激怒し、脱獄してレコード会社に乱入するが、警官に制止された際、誤ってプレス機に頭を挟まれ、顔と声が潰れてしまう。

謎の自殺を遂げた同僚の研究を引き継ぐために、郊外の一軒家に家族と共に引っ越してきた、歴史学者ノーマン。だが、この家こそかつて人体実験で悪名高かったフロストステイン博士の屋敷だったのである。そして、巻き起こる怪奇現象と惨殺事件。その元凶は奇怪なゾンビとなって地下室に存在していたフロストステインだった。監督は「サンゲリア」「地獄の門」でイタリアン・スプラッターの魔王となったL・フルチ(本人もノーマンの上司役で特別出演)。