ドイツ軍に美しい故郷を踏みにじられ、両親も妹も失ったイワンはナチス・ドイツヘの激しい憎しみから、パルチザンに協力している。危険を犯して敵の占領地域を偵察するという大人も顔負けの任務をこなしているのである。だがガリツェフ上級中尉も、グリャズノフ中佐も、ホリン大尉も、カタソーノフ古参兵も、彼をこのまま危険な仕事につかせておきたくなかった。大人たちはイワンの身を案じ、後方にもどして学校へ通わせようとするが、イワンはそれを拒む。