戦時中生きる気力を無くした青年は、死に場所を求めて秋津温泉にやって来た。しかし彼は結核に冒され、自殺する事もままならずに温泉宿で倒れてしまう。そんな彼を看病したのは宿の若い娘だった。終戦の玉音放送に涙を流す娘の純粋さに青年は心まで癒され、そして生きる気力を取り戻した青年の姿に、やがて娘の心も惹かれていく。そして回復した青年は都会へと戻っていくが…。