30年代半ばの中西部の大飢饉を題材に、あからさまにニューディール政策の側に立って、アメリカ農民の詩を謳う、スタインベックの同名小説の映画化。 殺人容疑で入獄していたトムは仮釈放で4年ぶりに故郷オクラホマの農場に戻るが、小作人として働いていた一家は既に凶作の土地を逃れさったあとだった。叔父の家で家族と再会した彼は、みなで遥かカリフォルニアに行き、職を求めるのだったが……。

小池一雄&上村一夫コンビによる同名劇画を、藤田敏八監督が鮮血飛び散る派手な演出でダイナミックに描いたバイオレンス・アクション。文明開化華やかな明治初期を舞台に、母から託された怨念をはらすために、修羅の道を歩く美貌の殺し屋・雪を描く。鬼才クエンティン・タランティーノ監督が『キル・ビル』でオマージュを捧げ、雪の庭園での決闘を見事に再現。ルーシー・リュー演じたオーレン・イシイはお雪がモデルだという。主演・梶芽衣子の魅力が光り、カルト的人気を誇る作品。

アンディ・ラウ×ジョニー・トーが贈る究極の犯罪ゲーム! 抜群の頭脳をもつ男が仕掛けた、最期の完全犯罪。 ゲームを仕かけた犯人と、罠にハマっていく刑事──男のプライドをかけた激突を、香港ノワールのスタイリッシュな映像美で描くサスペンス・アクション。アンディ・ラウの孤高の演技が、第19回香港電影金像賞最優秀主演男優賞を授賞。刑事と知能犯の間に生まれる情感が、ジョニー・トー監督の手により丁寧につむぎだされ、哀愁の音楽とともに究極の“男の美学”を漂わす。 末期ガンで余命4週間と宣告された男が、人質をとってビル屋上に立てこもる。現場へ急行したホー刑事に対し、男は「72時間のゲームを楽しもう」と言い放つやその場から逃走。追跡すればするほど、捜査の網の目をすり抜けていく犯人。善人を死に至らしめない犯行ポリシーと、ホー刑事を巧みに巻き込んでいく才能に、なにか特別な意図があるとホーは感じ始める。

ミュンヘン・オリンピックの最中、イスラエル選手団が何者かに襲われた。イスラエル側はテロリストの犯行とみなし、復讐を計画する。暗殺チームのリーダーに任命されたアヴナーは、11人の標的を次々に消していくが……。<スティーヴン・スピルバーグ監督が、1972年のミュンヘン・オリンピックで実際に起きた事件の真相を、事件に関わった人々のコメントや、史実に基づいて映画化した衝撃の問題作。主演にエリック・バナやダニエル・クレイグら実力派俳優が名を連ねるほか、製作陣にはピューリツァー賞やオスカー受賞者などが顔を揃え、作品の質を高めている。国家への忠誠心や家族への愛を描きつつ、世界平和の真意を問うストーリー展開が見事。>

徹底した科学トレーニングで作り上げられたソ連最強のボクサー、ドラゴが訪米。そのトレーナーである妻ルドミラは挑発的な発言を繰り返し、刺激を受けた元チャンピオンのアポロはロッキーをセコンドにエキシビションマッチに臨む。だが、恐るべき破壊力を持ったドラゴのパンチを受け、アポロはリング上で絶命してしまう。親友の死を目の当たりにしたロッキーは仇討ちを誓い、タイトルを返上して敵地モスクワへと乗り込む。

ヘビー級王座についたロッキーは連戦連勝を重ね、愛する家族と幸福の絶頂へ。引退を考えだした矢先、新たな挑戦者クラバーが現われる。野獣のような闘志を持つクラバーを恐れる老トレーナーのミッキーは、ロッキーに対戦をやめるように進言するが、挑発に乗った彼は聞く耳を持たない。心労が重なるミッキーは試合前日、ついに心臓発作を起こして倒れてしまう。不安を抱えてリングに上がったロッキーは、無残に敗北してしまう。

「たった一人で、2つの街を始末した男がいる。」 情報屋ベリーニは酒場で男の伝説を語っていた。語る相手はCIA捜査官サンズ。 彼は腕利きの殺し屋を探していた。そしてベリーニが紹介するガンマンこそが伝説の男“エル・マリアッチ”だ。クーデター計画の裏でそれぞれの思惑が大きくからみあう。 そして11月2日“死者の日” メキシコを揺るがす激戦が、火蓋を切る!

車線変更(チェンジング・レーン)による些細な接触事故をきっかけに激しく憎しみ合うようになる二人の対照的な男の姿を描いたサスペンス映画である。

証人保護プログラム執行官の任務は、重要証人の命を守るため彼らの過去を抹消すること。その執行官のなかに、鮮やかな仕事で“イレイザー”の異名を持つ男がいた……。シュワルツェネッガー主演のハード・アクション。