夏の終わりのある日、横山良多は、再婚した妻のゆかりと、彼女の連れ子を伴って、久々に実家を訪問する。この日は、良多の亡き兄の15周忌だった。開業医だった父・恭平は、跡継ぎにと期待を寄せていた兄を不慮の事故で失ったショックから今なお立ち直れずにいて、目下失業中の良多との対話は、何かと衝突してぎくしゃくしがち。一方、やはり自分の家族を連れて帰省した姉のちなみは、努めて明るく振る舞う。

ジェニーは保護された環境で育ったにもかかわらず、頭脳明晰で可愛く、オックスフォード大学への進学を希望している、将来有望なティーンである。そんなジェニーの前に、魅力的だが年上の求婚者デイビッドがピカピカの車で現れ、ジェニーは忘れられない大人の生活を体験することになる。