1986年、フロリダ。ヒッチハイクをしながら売春する毎日に疲れ果てたアイリーンだが、ある少女と運命的に出会う。相手のセルビーは同性愛者で、家族や社会からつまはじきにされ、アイリーン同様、絶望と疎外感を募らせていた。2人は意気投合し、どこかで一緒に暮らそうと決心。やがてアイリーンは売春業を再開するようになるが、ある客に森の奥へ連れ込まれて暴力をふるわれた彼女は反撃した結果、相手を殺してしまう。

双子の妹に恋人を取られた姉が、二人の境遇の差を嘆き、妹を殺す決心をする。自分が自殺したと見せかけ、妹とすり替わるが……。

森の奥深く、湖のほとりの山小屋でネルという若い女性が発見される。外界から隔絶されていた彼女は人間の言葉をしゃべらない。純粋な彼女の姿に、周囲の人々は次第に打ち解けていくのだが……。

子育てに異常な執念を燃やす心理学者カーターは、友人カレンの娘を誘拐しようとし、そこに現われた双子の兄弟ケインの悪知恵にも助けられ、娘をあるモーテルに連れていくことに成功する。その後、カーターは妻ジェニーが元恋人と浮気をしていることを知るが、そこにもケインが出現する。警察はカーターを怪しいとにらみだし、その尻尾をつかもうとするが……。やがて、ある人物は、カーターの過去など意外な事実の数々を語りだす。