イタリアのシチリア州バーリアで、ペッピーノは牛飼いの次男としてすくすくと育つ。ファシズムの支配も終わり、第2次世界大戦を経て共和国へと移行したころ、ペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)はマンニーナ(マルガレット・マデ)と恋に落ちる。だが、彼女の家族は貧しい彼との交際を許さず……。 『題名のない子守唄』などの巨匠、ジュゼッペ・トルナトーレ監督が故郷シチリアを舞台に描く壮大な人生賛歌。トルナトーレ監督自らの半生を基に、1930年代から1980年代にかけてのある家族の喜怒哀楽を生き生きと映し出す。主役を務めるのは、期待の新星フランチェスコ・シャンナ。トップモデルとして活躍するマルガレット・マデがその妻役で出演を飾る。3世代にわたる一家の物語や、たくましく生きるシチリアの人々の生命力に驚嘆する。

アイオワ州の田舎町に住むレイ・キンセラは貧乏農夫。若い頃に父親と口論の末に家を飛び出して以来、父の顔を見る事も、口をきく事すらもなかったことを悔やんでいた。ある日、彼はトウモロコシ畑を歩いていると謎の声「それを造れば、彼が来る」と耳にする。彼は、周囲の人々があざ笑うのをよそに生活の糧であるトウモロコシ畑を切り開き、小さな野球場を造り上げる。

ニューヨーク西34丁目にある老舗デパートのコールズは、営業不振に苦しんでいた。そんな中、クリスマス恒例のパレード開始直後にサンタクロース役が酔い潰れてしまい、責任者のドリーは、偶然居合わせた老人クリスを代役に起用する。サンタのイメージにぴったりのクリスの活躍でパレードは大成功を収め、デパートの売り上げも急上昇。しかし、ライバルのデパートの社長たちの陰謀によって、事態は思わぬ方向に…。

大女優として知られるマリア(ジュリエット・ビノシュ)は、忠実なマネージャーのヴァレンティーヌ(クリステン・スチュワート)とともに、二人三脚で日々の仕事に挑んでいた。そんななか、マリアはかつて自身が世間に認められるきっかけとなった作品のリメイクをオファーされる。しかし、その役柄は彼女が演じた若き美女シグリッド役ではなく、彼女に翻弄される中年の上司、ヘレナ役。若い主人公の配役は、すでにハリウッドの大作映画で活躍する若手女優のジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)に決定していた…

マンハッタンの超高級マンションで暮らすアリス。体調不良を崩しチャイナタウンの怪しげな診療所でもらった薬を飲むと、いつもとは違う積極的な性格になり……。ウディ・アレン流“自分探しの旅”コメディ。