ある日の夜中、急な呼び出しに駆けつけたハイメ・ペニャ警部は、車に撥ねられ昏睡状態となった警備員の話を聞かされる。警備員は夜間勤務中だった法医学研究所から逃げるように駆け出していた。その研究所では、数時間前に死んだマイカ・ビジャベルデという女性の遺体がモルグから消えるなど、不可解な現象が起こっていた。

ギリシャに集まったテクノロジー界の大富豪と癖の強い友人たち。そこに現れた世界的に有名な名探偵ブノワ・ブランが、彼らにまつわる謎の真相をひとつひとつ解き明かしていく。

殺人課の捜査官チョン・ジェゴン(キム・ナムギル)はある殺人事件の容疑者を追っていた。容疑者の恋人であるカラオケバーのママ、キム・ヘギョン(チョン・ドヨン)の存在を知ったジェゴンは、身分を偽って店に潜入捜査をする。ヘギョンは辛抱強く恋人パク・ジュンギル(パク・ソンウン)が戻ってくるのを待っていたが、いつも自分の傍にいてくれるジェゴンに次第に心を開いていくのだった。

インターネット上に謎のデータがばらまかれ、削除された直後、とある銀行のシステム担当の男が死体で発見される。男を不正アクセス容疑で追っていた警視庁サイバー犯罪対策課の岩月彬と殺人事件として調べる捜査一課の伊丹憲一、そして捜査に巻き込まれた杉下右京が事件を追っていくと、政官財の権力構造と“X DAY”という金融封鎖計画の存在が浮上する。