1940年代、アラバマ州で生まれたフォレスト・ガンプは、知能指数こそ人に劣るが、母親にたっぷりの愛情を注がれて育ち、優しいハートと走る能力は誰にも負けない男性に成長していく。そんなフォレストは、ただひとり彼に理解を示してくれた幼なじみの女性ジェニーの愛を信じる一方、ベトナムの戦場に出征するなど、1950年代に始まるアメリカの歴史の大きな動きの中で、図らずも波瀾万丈の半生を送ることになる。

1960年代のアメリカの片田舎。チェコから移民してきた女性セルマは幼い息子ジーンを育てながら工場で働く。遺伝性の病気で視力を失いつつある彼女は、ジーンにだけは同じ運命をたどってほしくないと、手術費用を必死でためている。ところがある日、彼女はその大事な貯金を隣人の警官ビルに盗まれてしまう。しかも奪われた現金を取り戻そうとした彼女は思いがけずビルを殺した容疑で捕まり、刑務所に入れられてしまう。

<15歳の夏、僕は彼に出会った―>陸上部に所属するシーヘルは、チャンピオンシップ大会に向けて結成された強化チームに選ばれ、同じく選手として選ばれた自由快活で爽やかな少年マークと出会う。ある日、練習の後、友達と泳ぎに出かけ二人きりになったマークとシーヘルはお互いに引き寄せられるようキスをしてしまう。ガールフレンドのイェシカと会っていても、シーヘルの頭の中にはマークが浮かんでばかり。その気持ちは友情なのか愛情なのか自分でもよくわからない。

1928年のロサンゼルス。留守番をしていたはずの息子の失踪から5ヵ月後、警察からの“息子発見”の連絡に喜ぶ母・クリスティンだったが……。実話を基に描く、クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演のサスペンス・ミステリー。

侮辱的な表現に頼る“黒人のエンタメ”から利益を得ている世間の風潮にうんざりし、不満を覚えていた小説家が、自分で奇抜な“黒人の本”を書いたことで、自身が軽蔑している偽善の核心に迫ることになる。

かつてアメフト選手として活躍していた保護観察官ショーンは、少年院を出所した若者たちの多くが再犯者となったり命を落としたりしている現実に虚しさを感じていた。そこで彼は、更生プログラムにアメフトを取り入れ、スポーツを通じて少年たちに規律や責任感を教え込もうとするが……。

ティーンエージャーの息子マックスの反抗期に悩む、シングルマザーのフローラ。息子を非行に走らせないため奮闘した結果、ボロボロのアコースティックギターと、しがないロサンゼルスのミュージシャンにたどり着き、ほころびたダブリンの家庭にハーモニーが生まれる。

エルパソ出身のゲイのアマチュアレスラー、サウル・アルメンダリスは、「ルチャ・リブレのリベラーチェ」であるカサンドロというキャラクターを生み出した後、国際的なスターダムにのし上がった。その過程で、彼はマッチョなプロレス界だけでなく、自分自身の人生もひっくり返すことになる。

原作はイギリスの作家ウィリアム・ゴールディングの同名小説。監督はピーター・ブルック。出演はジェームズ・オーブリーとヒュー・エドワーズ。無人島に漂着した少年たちの、次第に露わにされていく人間の本質を描く。理性と秩序、残虐と狂気の狭間にゆれる少年たちの本性とは。イギリスが原子爆弾の攻撃を受けたため、陸軍幼年学校の生徒たちは飛行機で疎開先へと向かうことに。が、その途中で飛行機にトラブルが発生、無人島に漂着する。救出を待とうとする理知的な少年ラーフと、豚を狩り生き延びようとするジャックとのグループに分かれて対立する少年たち。やがて、苛酷な環境と過ぎ去る時間と共に秩序が乱れてゆく…。少年たちの内に秘めた本能が目覚め、狂気に駆られた凄惨なゲームが始まる。

『恋人たちの予感』の続編ともいえる、ロブ・ライナー監督・出演作品。ブルース・ウィリスとミシェル・ファイファーのコンビが、倦怠期ダルダルの夫婦を演じる恋愛ドラマだ。

チャーリー・コンウェイ率いるアイス・ホッケーチームのダックスは、コーチのゴードン・ボンベイの母校である名門校エデン・ホール・アカデミーにスポーツ奨学生として入学を果たす。ゴードンはジュニア・チームの指導をするためにダックスのもとを離れ、代わりにテッド・オライオン新コーチが就任。オライオンは優秀な選手であったにもかかわらず、選手を引退してコーチの道へと進んでおり、ゴードンも彼を信頼していた。しかし、キャプテンを剥奪されたチャーリーはオライオンのやり方に納得できずに反発する。 入学後の初戦でダックスのディフェンスの弱さが露呈し、遂にはチャーリーとフルトンがチームを離脱する。その後フルトンはチームへ戻ることを決めたことで、ゴードンに見捨てられたと感じ、オライオンに腹を立てたチャーリーは孤立する。久々に母のもとへ帰ってきたチャーリーに、ある悲しい知らせが届く。