名優ジェームズ・キャグニーの狂気的な演技が光るギャング・アクションの傑作。ラオール・ウォルシュ監督の名演出で、ギャング映画やフィルムノワールの古典となった作品。 冷酷非情なコーディ・ジャレット率いるギャング団は、列車強盗に成功し大金をせしめる。だが、警察の捜査から逃れるため、コーディはやむを得ず自らも軽犯罪で自首して刑務所に服役することに。しかし、彼を追う財務省は、潜入捜査官のハンクを囚人に仕立て刑務所へ送り、コーディに近づける。そんな中、妻バーナと部下のエドの裏切りで、最愛の母親が殺害されたことを知ったコーディは、ハンクを連れて刑務所を脱獄するが…。
ギャングのボスから大金を巻き上げた男が殺された。刑事はボスが罪を着せようとする容疑者を拷問の末、殺してしまい死体を隠してしまうが……。
“FEAR AND DESIRE”(52)に続くスタンリー・キューブリックの長編第2作で、商業映画としてはデビュー作にあたる。うらぶれたボクサーが、向かいのアパートに住む女を情夫の手から救い出そうとするというだけの物語だが、低予算の中で凝りまくった映像と、しがない男女のふれあいが切なく描かれている小品である。