1944年、アメリカ。12歳のジョニーは兄のジャックと共に両親の畑仕事を手伝っていた。しかし、一家の貧しい生活は一向に楽にならず、父は酒に溺れる日々だった。そんなジョニーの心のなぐさめとなったのは、兄ジャックの優しさと、ラジオから流れてくるゴスペルやカントリー音楽だった。ある時、最愛の兄が突然の事故でこの世を去ってしまう。出来のいい息子を失ったショックでますます荒れる父親とジョニーとの確執は広がっていく。そして、空軍に入隊したジョニーは実家を離れ、ドイツに駐屯する。除隊後に初恋の女性ヴィヴィアンと結婚、子供も授かった。訪問セールスの仕事の合間に友人とゴスペル・バンドを組んで音楽を楽しむジョニーだったが、家計は苦しく、徐々に夫婦の仲も冷え切っていく。 そんなある日、ジョニーは街角で偶然見かけたレコード会社で、オーディションの機会を得る。そこで空軍時代に書いた囚人の心の叫びとも言える歌を熱唱し、その実力を認められる。そして瞬く間にプロのミュージシャンとしての第一歩を踏み出すことになった。早速、同じレコード会社のジェリー・リー・ルイスやエルヴィス・プレスリーらと全米中をツアーでまわっていた時、ジョニーは少年時代からの憧れだったジューン・カーターと出会い、すぐに意気投合する。この出会いが、これからの彼らの長い運命の始まりとなるのだった……。

1920年代、心理学の教授であるウィリアム・モールトン・マーストンは、授業を受けていた学生のオリーブ・バーンに惹かれ、彼女を助手にする。彼とともに研究をしていた妻のエリザベスは当初オリーブへの嫌悪感を示すが、彼女もまた徐々にオリーブに惹かれていく。3人は共同で嘘発見器の発明に向けて研究に没頭するが、あるときその関係が明るみになり大学を追い出されてしまう。大学を出て3人で共同生活をする中、2人の進歩的な女性に触発され、マーストンは”ワンダー・ウーマン”という新たなヒロインを産み出す。

ローマ帝国支配下のユダヤ。「イスラエルの王」になると預言された子供が誕生し、彼はイエスと名付けられる。成長したイエスは人々に神の言葉を伝えるために伝道活動を開始。その教えは次第に民衆へと広まり、彼の人気は日に日に高まっていく。だが、民衆の暴動を恐れた時の権力者は、イエスを邪魔者とみなし、彼を捕らえて死刑にする計画を開始する…。

第2次大戦中のアフリカ戦線において、連合軍は、智将ロンメル元帥率いるドイツとの戦いに苦戦し、元帥の暗殺計画を試みるも失敗。ドイツの捕虜となった英軍将校のヤングは、あわや死の寸前、ロンメルの一言で救われ、敵ながらあっぱれと彼の立派な人柄に感心する。ところが戦後、そのロンメルの死が闇に包まれているのを不審に思ったヤングは、その死の真相を解くべく調査を開始。そこから浮かび上がったのは意外な事実だった。