ペストが流行し終末的様相を呈した中世ヨーロッパ、10年に及ぶ十字軍遠征から帰還し疲弊し切った騎士アントーニウス(マックス・フォン・シドー)の前に死神(ベント・エーケロート)が出現する。死の宣告を悟った彼は、自らの命を懸けチェス対決を申し出るが、夜が明け死神は姿を消す。故郷を目指すアントーニウスの旅には常に死の気配がつきまとい、残酷な現実が待ち受けていた……。 名だたる映画作家たちに多大な影響を与え続けるスウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、人間の生と死、神の存在をテーマにした異色作。終末的様相を呈した中世ヨーロッパを舞台に、十字軍遠征から帰還し生きる意味や信仰に懐疑的になり、死神にとりつかれた騎士の姿を幻想的な映像で描く。

第二次大戦下、スイス国境近くにあるドイツ軍の第17捕虜収容所。米空軍の軍曹ばかりが集められた第4キャンプでは、地下通路を掘る脱走計画が極秘裏に着々と進行していた。そしてクリスマス直前のある夜、ついに2人の捕虜が脱走を試みる。しかし、情報が事前に洩れたのか、待ち伏せにあった彼らは射殺されてしまう。どうやら仲間内にスパイがいるらしいと囁かれ、何事にも抜け目なく立ち回るセフトンが真っ先に疑われる。

実在の天才少年チェスプレイヤーのジョシュ・ウェイツキンの父親フレッドが、ジョシュの生活を綴った本の映画化。ジョシュはまだ7歳という年齢ながら、チェスに関して天才的才能を持っていた。父フレッドは息子の秀でた才能を、かつてチェスで世界に名を馳せたアメリカ人天才プレーヤー、ボビー・フィッシャーに重ね合わせ本格的な英才教育を試みる。そして、彼は往年の名プレーヤー、ブルースに会い息子のコーチに雇う。ジョシュは特訓によって更に潜在していた能力を発揮、次々とタイトルを獲得した。だがある日、ジョシュの前に思わぬ強敵ジョナサンが現われる。