1980年、マドリード。新進気鋭の映画監督エンリケ(フェレ・マルチネス)の元に、神学校の寄宿舎で共に少年時代を過ごしたイグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が訪ねてくる。幼い頃の面影が全くないイグナシオにエンリケはとまどうが……。

田舎の実家に戻り、小説家としての活動を続ける木島理生(竹財輝之助)。一方、就職した久住春彦(猪塚健太)は東京で忙しい毎日を送っていた。そんな中、春彦が木島の実家を訪ねる形で、二人は2年半ぶりの再会を果たす。春彦の初めての木島実家への訪問。個性的なキャラクターの木島の家族との出会いや、初めて見る実家での木島に心ときめく春彦であった。しかし、一方の木島は、心のどこかにモヤモヤをかかえており・・・。

複雑な親子の幸せ探しを描き、多くの映画祭で高く評価されたハートフル・ストーリー。女性になる手術を控えた性同一性障害のブリーフと、彼を父とは知らず一緒に旅することになった息子・ブリーフのふれあいを描く。