爆破テロ事件の犯人という冤罪を受け、親族まで逮捕された男。父は「冤罪をそそげ」と遺言を残して獄死してしまう……。世界的な関心を集めたジェリー・コンロンの手記を映画化した作品。

実在するオーストラリア出身の天才ピアニスト、デビッド・ヘルフゴットが、さまざまな苦難を乗り越え演奏家として再起するまでを描いた感動ドラマ。

18歳で亡き父の石油掘削機の事業を引き継ぎ大富豪となったハワード・ヒューズ。1927年、21歳の彼は、その莫大な財産を全て注ぎ込み、航空アクション映画「地獄の天使」の製作に着手。30年に同作を完成させると大ヒットを記録し一躍ハリウッド・セレブの仲間入りを果たす。

ナチスのユダヤ人迫害の中、屋根裏部屋に隠れ住みながらも人間の善を信じ、みずみずしい感性で日々を書き綴った少女、アンネ・フランク。15歳の短い生涯を懸命に生きた彼女の日記を基に世界中が涙した感動作。

7月4日の独立記念日に生まれ、第二次世界大戦の勇士である父を誇りに思うロン・コーヴィックは、高校卒業後に海兵隊に入隊し13週間の訓練の後にベトナム戦争に従軍する。そこでの戦いは熾烈でありベトコンの攻撃にパニックになったロンは部下のウィルソンを誤射して死なせてしまい、遂にロン自身も銃弾に倒れ脊髄を損傷し下半身不随となる。故郷に戻るロンだがアメリカで彼を待っていたものは国を守る英雄としての賞賛の言葉ではなく非難と嘲笑の嵐だった。

1972年、アイスランドで行われたチェス世界選手権で、ボビー・フィッシャーとボリス・スパスキーが対戦する。長きにわたりソ連がタイトルを持ち続けてきたが、史上初のアメリカ人挑戦者が誕生。若き天才の登場に世界中が注目する中、ボビーは第2局に出現することなく不戦敗となり……。<トビー・マグワイアが実在の天才チェスプレイヤー、故ボビー・フィッシャーを怪演した白熱の心理ドラマ。米ソの冷戦時代、盤上での代理戦争を死にものぐるいで戦ったアメリカの奇才対ソ連チャンピオンの手に汗握る対戦を活写する。貫録ある世紀のライバルをリーヴ・シュレイバーが熱演。変わり者の奇才の波瀾万丈の人生と、緊張感あふれる頭脳戦に手に汗握る。>

故国で弾圧を受けアメリカに亡命したものの、のちに自殺したキューバの作家レイナルド・アレナスの生涯をジュリアン・シュナーベル監督が映画化。アカデミー賞にもノミネートされた感動作。

ココ・シャネルやクリスチャン・ディオールと並び称されるフランスのファッションデザイナー、イヴ・サンローランの伝記ドラマ。若くしてファッション界の寵児(ちょうじ)として活躍する裏で、孤独と重圧に押しつぶされそうになっていた彼の素顔に迫っていく。 1953年、パリ。亡きクリスチャン・ディオールの後継者として関心を向けられるファッションデザイナー、イヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)。デビューを兼ねた初コレクションを成功させた彼は、21歳にしてファッション業界の天才としてあがめられる。そんなイヴとディナーで出会ったピエール・ベルジェ(ギョーム・ガリエンヌ)は、その才能に惹(ひ)かれると同時に恋をする。ベルジュは仕事でもプライベートでもパートナーとしてイヴを支え、彼の名を冠したブランドを一緒に立ち上げてファッションの革命をもたらしていく。