妻を病気で亡くしたティーは工事現場で働きながら一人息子のディッキーを一流私立小学校に通わせている。ディッキーの欲しがる運動靴を拾いに行ったゴミ捨て場で、ティーは緑色のボールを見つける。ティーが持ち帰ったボールから生まれた生物(かどうか不明な物体)をディッキーはミラクル7号と呼んで飼い始める。

19世紀のデンマークの小島を舞台に、スウェーデンからの移民親子の可酷な体験と少年の成長を描く。製作はペア・ホルスト、マーティン・アナセン・ネクセの原作『勝利者ペレ』の〈幼年時代〉を基に、監督・脚本は本作品が日本公開第一作になるビレ・アウグスト、撮影は「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のヨルゲン・ペルソン、音楽はステファン・ニルソンが担当。出演はマックス・フォン・シドー、ペレ・ヴェネゴーほか。88年カンヌ映画祭グランプリ、89年アカデミー賞外国語映画賞受賞作。

引退した大学教授であるノーマンは長年連れ添った妻エセルとともに、2人で過ごす48回目の夏期休暇のため、ニュー・イングランド地方の森の別荘へやって来る。そこへ、かつて家出して以来、音信不通だった娘のチェルシーが、婚約者とその息子を連れて現われる。実はチェルシーと婚約者はヨーロッパ旅行に行く途中で、2週間のあいだ、婚約者の息子を預かってほしいとチェルシーは両親に頼み、両親はそれを引き受ける。

ピュリッツァー賞を受賞したベスト・セラーをアラン・パーカーが映画化。30年代のアイルランド、貧しい時代の生きた少年フランクの実話に世界中の人が涙。