マンハッタンのウエスト・サイド。イタリア系の若者からなるジェット団と、プエルトリコ系の若者からなるシャーク団は不良グループ同士、町で顔を合わせればにらみあうという一触即発の関係だ。しかし、ジェット団のリーダー、リフの親友であるトニーは、シャーク団のリーダーであるベルナルドの妹、マリアと出会って、互いに一目惚れしてしまう。やがてリフとベルナルドがけんかした末、ひとりが命を落としてしまう事件がおこる。

1948年、夏。長年勤めた教職を退いたデイジーは未亡人。まだまだ元気いっぱいの彼女だったが、寄る年波には勝てず、ある日運転中にあやうく大事故を引き起こしかける。亡くなった父の跡を継いで会社の社長となっていた息子のブーリーは、そんな母の身を案じ、専用の運転手を雇うことにした。

ホーマーはセント・クラウズの孤児院で生まれ育った。親代わりのラーチ院長の仕事である助産と当時は禁止されていた堕胎の仕事を手伝う彼だが、やがて自身の将来に不安を抱き始める。ある日、ホーマーは手術に訪れた若い女性キャンディとその恋人の軍人ウォリーと共に孤児院を飛び出した。彼はウォリーの誘いで彼の母親オリーヴが経営するリンゴ園で働き、収穫人たちの宿舎サイダーハウスで暮らし始めるが・・・。

ミュージシャンとして大成することを夢見ている野心家のロジャーは、恋人の死によって精神的に打ちひしがれていた。そんな中、階下に住んでいるエキゾチックな雰囲気が魅力的なダンサーのミミに心惹かれ始めたロジャーは、彼女との新しい恋に踏み出せずに悩んでいた。

唐王朝滅亡後、王家には悪意と策謀が満ちていた。王は妃に毒の入った薬を飲ませ、妃は衰弱の一途を辿る。一方、皇太子には想いを交わす娘がいたのだが……。巨匠チャン・イーモー監督作。

シェイクスピアの名作を現代に舞台を移して甦らせた、バズ・ラーマン監督作品。プロットや台詞を原作から忠実に引用しながらも、設定や映像はあくまで現代風、という大胆な脚色が話題に。主演はレオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズ。

1962年、ボルチモア。ぽっちゃり体型だが前向きな16歳の女子高校生トレーシーは人気TV番組「コーニー・コリンズ・ショー」の憧れのキャスト、リンクと踊る日を夢見る。そんな時トレーシーは母エドナの反対を押し切って番組のオーディションに参加して一度は落選するが番組を司会するコリンズの目に留まり、レギュラー出演者の座を獲得。やがてトレーシーには黒人の友人が増えるが、番組が黒人を差別していると気付く。

1917年、司祭に任ぜられたファーモイルは聖ヨハネ教会の助任司祭として就任した。しかし、リアリストの主任司祭と理想を追うファーモイルは対立し、自分の意見を発表するために本を著した。これがボストン大教区の枢機卿グレノン大司教に知れ、いなかの貧しい教区に転任させられが、ここで病身をおして教区の人たちに心を砕く神父に会い、謙遜の尊さを知る。グレノン大司教はファーモイルの成長を知り、再び自分の下に呼びもどし秘書とした。ボストンの家に帰ったファーモイルは妹モナが異常妊娠で苦しむのを目の当たりにするが聖職につく身では堕胎をすすめられず妹は亡くなる。

一人の女性を巡って、夫であるベストセラー作家(ケイン)と不倫相手の若手俳優(ロウ)が、ロンドン郊外にある作家の豪邸を舞台に心理戦を繰り広げる。