母の再婚を機に、血のつながらない兄・夕哉とひとつ屋根の下で暮らすことになった神前美月。ある日、美月の前に自分を幽霊だという謎の少女・日和が現れて、彼女に憑依された上に下半身に貞操帯をはめられる。日和を成仏させ、貞操帯を取り外すためには、彼女が憧れていたという夕哉と恋仲にならなければいけないと知った美月。嫌がる彼女だったが、夕哉を狙っている女性が登場したのをきっかけに、自分でも思いも寄らなかった気持ちの変化を感じ取っていく。

しんしんと雪の降る小さな田舎の町。母親と2人きりで暮らす12歳の孤独な少年、オーウェン。いつも学校でいじめにあっている彼は、夜になると団地の中庭でひとり寂しく過ごしていた。ある日、隣に引っ越してきたばかりの謎めいた裸足の少女アビーと出会う。2人は夜の中庭で言葉を交わすようになり、少しずつうちとけていく。その後、部屋の壁越しにモールス信号で連絡を取り合うまでになる2人だったが、やがてオーウェンはアビーの驚くべき秘密を知ってしまう。折しも、町では残酷な猟奇殺人事件が連続して発生し、住民を恐怖に陥れていた。

裏世界の大御所である老人・田代(石橋蓮司)はある日、世界的タンゴダンサー・遠山静子を映した映像に釘付けとなる。 田代の命を受けた部下・森田は、静子の夫である若手実業家・遠山隆義(野村宏伸)を脅迫して、静子を「パーティー会場」へとおびき出すとともに、彼女のボディガード・京子(未向)を集団で襲撃させ、会場へと運び込む。