大岡昇平の同名小説を、和田夏十が脚色し市川崑が監督した反戦映画。病院にも部隊にも見放された田村は、フィリピン戦線のレイテ島をさまよっていた。同じように敗走している仲間と病院の前で合流するが、その病院が砲撃を受けたため、田村は一人で逃げ出す。食べるものもなく、仲間を失った田村は、草を食べて生き延びていた。やがて生き別れたかつての仲間である永松と安田と再会。二人は殺した味方の兵士を“猿”と称し、その肉を食べていた…。

赤ん坊を抱えた高貴な女性が大勢の兵士たちに追われていた。滝つぼまで追い詰められた彼女は赤ん坊を救うため命を落としてしまうが、赤ん坊は村人に拾われ助かった。シヴドゥと名付けられ勇ましい青年へと成長した彼は、滝の上の世界に興味を持ち始める。そしてある日ついに頂上の大地へとたどり着き、美しい女戦士アヴァンティカと出会い恋に落ちる。彼女の一族は暴君バラーラデーヴァが統治する王国と戦いを続けており、そのことを知ったシヴドゥは自ら戦士となって王国へと乗り込んで行った。そこで彼は、王妃でありながら25年間も幽閉されている実の母の存在と、自分がこの国の王子バーフバリであることを初めて知る。その背景には、50年前に祖父が建国し、父が王だった平和な時代に、蛮族の侵略による国家存続の危機と王宮を揺るがす王位継承争いという因縁の戦いの歴史があったのだ──!

2016年初頭、シリアのアレッポとトルコの現状をとらえたNetflixオリジナル短編ドキュメンタリー。凄まじい内戦の渦中で自身の家族や愛する人々の身を案じながらも、一般市民の救助に命を懸ける3人のボランティア救助隊員の姿を追います。衝撃と感動のドキュメンタリー「ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-」は、シリア国内に留まる一般市民の悲惨な現実を映し出しながら、人間の精神の強さ、そして尊さを静かに訴える作品です。