イタリアン・ホラーの帝王、D・アルジェント監督の華麗なる殺人美学が全編に炸裂。日本では、「決してひとりでは見ないでください」という絶妙なキャッチフレーズで「サスペリア(1977)」が大ヒットした後、それに便乗して邦題が付けられ、劇場公開されたものの、実は内容的には無関係で、同作よりも前に作られた衝撃作。猟奇連続殺人の謎を、アルジェント監督ならではの華麗にしてショッキングな映像美満載で綴る。主演は「欲望」のD・ヘミングスと、アルジェント監督の公私にわたる良きパートナーだったD・ニコロディ。 ローマで開催された欧州超心理学会で、テレパシーの能力を持つ女性ヘルガが、壇上でその能力を披露している最中、彼女は何者かの殺意を感知し錯乱した。彼女は、かつて残忍な殺人を犯した人間が会場内にいると宣言する。その後、部屋に戻ったヘルガは何者かに惨殺される。偶然その場に駆け付け、殺害現場と容疑者を目撃したイギリス人ピアニストのマークは、女性記者のジェンナと事件の謎に挑むが、最後にたどり着いた真相は想像を絶するものだった。

ローマに滞在する若き米人作家サム(T・ムサンテ)は、夜の画廊でナイフを手に揉み合う2人の人影を目撃する。サムの出現で現場から黒いコートの人物が逃走し、腹部に傷を負った美女モニカ(E・レンツィ)が残された。彼女は女性ばかりを狙う連続殺人鬼の新たな犠牲者になりかけたのだった。事件の参考人として警察に帰国を足止めされたサムは、作家特有の探求心から独自の調査を開始。殺人者につながる“水晶の羽を持つ鳥"という手掛かりをつかむが、事件は意外な展開を見せ始める・・・。

家族を殺し、ハイウェイで凶行を繰り広げたライフル魔が逃げ込んだドライブ・イン・シアターには、引退を決意した怪奇映画スターが特別ゲストとして来ていた。映画が上映される中、やがてライフル魔の無差別殺人が始まる!ピーター・ボグダノヴィッチの監督デビュー作。