奇妙な殺人事件が立て続けに発生していた。それぞれの事件の犯人につながりはないが、犠牲者の首から胸にかけてがX字型に切り裂かれていること、いずれの加害者も事件直後に犯行現場付近で逮捕されること、そして犯行の直前まで犯人に明確な殺意がなかったことが共通していた。やがて、一連の事件に関連のある人物として記憶喪失の放浪者、間宮が浮かび上がる。マインドコントロールによる猟奇殺人を描くサイコサスペンス。

とある廃校で一人の幼い少女が、四人の友達とおにごっこの最中、彼らの度を越した追い込みにより殺害される。それから数年後、そのことを秘密として誓い合った彼らは高校生となりプロムを迎えようとしていた。

ハロウィンの季節。大学生のナタリーたちは、ホラーをテーマにしたアミューズメントパーク、ヘル・フェストを訪れる。さまざまなアトラクションと作り込まれた世界観に興奮気味の一同だったが、仮装したスタッフに紛れて1人の殺人鬼が息を潜めていた。

ある夜、セザールという男が重症を負った女性警官を救い車に乗せた。だが、女性警官は間もなく息を引き取る。そして、セザールは容疑者として逮捕され、殺人罪で死刑宣告されてしまう。そこで、女性精神分析医ダイアナは脳の記憶を映像化するブレインスキャンを使って検証。その結果、セザールは無実と判明するが、死刑は執行されてしまった。同じ頃、連続殺人鬼モワットが自ら出頭。すると、彼の殺害手口が女性警官のそれと酷似していることが判明。そして彼をブレインスキャンにかけるダイアナだったが...。