かつてロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加し、映画監督デビューを飾った「ヘンリー五世」など、当時まで数々のシェイクスピア劇の映画化に取り組んできたブラナーが、恋の魔力に取り付かれた男女8人の恋のもつれを描写したシェイクスピアの名作恋愛喜劇をミュージカル仕立てで軽妙に映画化。物語は原作に沿う一方で、BGMにブロードウェイやハリウッドのミュージカルを彩ったおなじみの名曲の数々を用い、観客を楽しませる。出演はブラナー自身、「クルーレス」のA・シルヴァーストーン、「ソラリス」のN・マケルホーンら、当時の米英で活躍した俳優陣。 ナヴァール王国の若き国王は、学業に専念すべく、親友のビローン、ロンガヴィル、デュメーンとともに3年間、女性と会わないなど3つの誓いを立てる。そんな折、フランスの王女が父である王の代理としてある交渉に臨むべく、ロザライン、マライア、キャサリンという魅力的な女性3人を連れてナヴァールへ。たちまち彼女たちに魅了された男性陣はなんとか誓いを破らないよう、抵抗を試みるものの、次第に恋の魔力に屈していき……。