ジョン・A・ルッソの原作を、CM監督出身のジョージ・A・ロメロが監督した歴史的作品であり、ゾンビ映画の記念碑的作品。全編に横溢するカニバリズムや反モラル的ラストなど当時のタブーに挑戦した内容は、根底に流れる独自のヒューマニズムが制作当時の世相を反映しており、賛否両論あったがロングランを続けた。結果として、ニューヨーク近代美術館にも所蔵されるカルト・クラシックとなっており、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されている。父の墓参りの途中、バーバラと兄のジョニーは生ける屍に襲われる。兄を殺された恐怖と悲しみの中、バーバラは近くの民家に逃げ込む。民家には黒人青年のベンのほか、若いカップル、中年夫婦と大怪我を負ったその娘が集まってくるが、外部との連絡も取れないまま、周囲はゾンビの群れに取り囲まれていた。ドアや窓を塞ぎゾンビの侵入を防いだうえで脱出の方策を探るベンに対し、地下室に籠ることにこだわるハリーが対立する。ゾンビたちが人間を食い殺していることをテレビで知ったバーバラたちは、最寄りの避難所への脱出を試みる。
アメリカと中東諸国との間で緊迫した国際情勢が続いている70年代、アメリカ人旅行者ビリー・ヘイズはイスタンブール空港からアメリカへ麻薬を運び出そうとしていた。だがこの時、彼は麻薬不法所持、密輸の罪でトルコ当局に逮捕され、現地の刑務所に投獄されてしまう。恐怖と寂寥感に苛まれるも、所内で出会った2人のアメリカ人ジミーとエリックに励まされていくビリー。ところが、駆けつけてきた父や弁護士、アメリカ領事館の助けを借りて挑んだ裁判で、4年の刑を宣告されてしまう。
満席の観客で賑わうウクライナのオペラハウスで、テロ事件が勃発。罪もない人々の大量虐殺を阻止するべく、特殊部隊が館内に突入する。部隊に参加していた名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、仲間を救うため身代わりとなって捕えられ、毒薬を飲んでしまう…しかし、その薬は何故か鎮痛剤にすり替えられていた。昏睡状態から目覚めた名もなき男は、フェイと名乗る男から“あるミッション”を命じられる。それは、未来からやってきた敵と戦い、世界を救うというもの。未来では、“時間の逆行”と呼ばれる装置が開発され、人や物が過去へと移動できるようになっていた。 ミッションのキーワードは<TENET(テネット)>。「その言葉の使い方次第で、未来が決まる」。謎のキーワード、TENET(テネット)を使い、第三次世界大戦を防ぐのだ。突然、巨大な任務に巻き込まれた名もなき男。彼は任務を遂行する事ができるのか?
IRA兵士ファーガスは、殺害した英国黒人兵の遺言を果たすため、彼の恋人に会いに行く。不思議な美しさを放つ彼女にファーガスは惹かれるが……。サスペンス・タッチのラヴ・ストーリー。
1933年、大恐慌がピークに達した米国各地で、仲間たちと銀行強盗などの事件を次々と起こし続けるデリンジャー。銀行嫌いの国民から応援されつつも、FBIのフーバー長官は彼を“社会の敵(パブリック・エネミー)No.1”とし、敏腕捜査官パーヴィスをFBIシカゴ支局長に就任させ、デリンジャー逮捕をめざす。一方、デリンジャーは町で出会った女性ビリーに魅了され、彼の強引なまでの口説きっぷりに彼女もまた彼に惹かれていく。
30年代のニューヨーク。暗黒街にその名を轟かせていた殺し屋バグジー。縄張り拡張の為、ハリウッドに乗り込んだ彼は、そこで駆け出しの女優ヴァージニアと出会い恋に落ちる。やがて、ネヴァダ州の小さな町ラスベガスを訪れたバグジーは、この地にカジノ付きの大ホテルを建設する事を決意する。
三池崇史監督、哀川翔、竹内力主演で製作された驚愕のバイオレンスアクション映画。歌舞伎町で一般人をも巻き込む中国マフィアとヤクザの抗争が発生。そして現金輸送車が謎の組織に襲撃され、金を強奪されるという事件も発生する。二つの事件に何か共通するものを感じた刑事、城島は徹底的に捜査を始める。やがて捜査線上に一人の男が浮かび上がってきた。中国残留孤児3世の龍である。ある日、城島の部下、井上が龍のグループと銃撃戦の末、龍の弟を射殺して殉職。復讐心に燃える龍は自分らを追う城島の妻と娘を本人の目の前で自動車ごと爆破し、殺してしまう。家族を失った城島もまた、復讐に奔走する。彼は警察を辞め、龍たちの元へ自ら向かってゆくのだった。城島と龍の死闘はありとあらゆる全てを覆して、驚天動地の衝撃の結末を迎えることになる。
前作で息絶えたチャッキーだったが、アンディとグッドガイ人形の事件が全国で取り上げられグッドガイ人形の製造元は人気が低迷した。チャッキーを復元して人形に異常はないということを証明しようとしていたのだが、人形にはまだ凶悪殺人鬼の魂が残っていた。元に戻ったチャッキーは再び魂を取るためアンディを探しにいくのであった。
アメリカに移住してきた移民の青年・アレックス、希望溢れるアメリカ生活のはずだったが、父が無理をして買った家のローンが家計に重くのしかかる。おまけに父親は定職につけず、家計は母親が運よく見つけた銀行の仕事で支えていた。それでも貧しい状況は変わらず、アレックスはインターネットを通じて小銭を稼ぐ術を知る。やがて、少しずつため込んだお金で夢の大学進学のチャンスを得たアレックスだったが、母親が銀行をクビになり、ため込んだお金も家のローンに消えることになってしまう。そんなある日、アレックスはネットでゼットという男が主催するブラック・マーケットの存在を知る。理不尽な社会に復讐をするゼットに心酔したアレックスは、知り合った仲間とネットで闇ビジネスに関わり、ゼットの気を引く事にする…
捜査を進めるうちにしだいに明らかになるショー・ビジネス界の裏側。ハリウッドを舞台に描かれたノンストップ・ポリス・アクション。ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットの競演も見ものだ。