韓国史上最悪の大量殺人事件をモチーフにした戦慄のクライム・サスペンス。キム・ユンソク演じるのは、元刑事のデリヘル店長ジュンホ。次々と失踪する女たちを追っていたジュンホが、偶然大量殺人鬼と遭遇する……。

4年前のバイク事故で逆行性健忘症を患い、事故以前1年間の記憶を失った藤井は、恋人の佳美に関する記憶がぽっかりと消えていた。ところが、共通の友人であるムースとバッハの結婚式に出席したことをきっかけに、2人は運命の再会を果たす。初めて出会ったはずの佳美に自然と惹かれた藤井は、ずっと乗っていなかったバイクの修理に彼女を誘い、距離が接近。やがて、藤井の記憶は戻らないまま、止まっていた時が動き出すように、2人は再び付き合い始めるのだった。

同じ孤児院で育ち、深い絆で結ばれつつも離ればなれになってしまったシュウとミズキ。そして大人になった2人は、それぞれスナイパーとして裏街道を生き続けていた。 前作同様、哀川翔と竹内力の2大スターを主演に据えた、三池崇史監督のバイオレンスアクションである。しかし本作では、話題騒然となった前作のような、とてつもないラストを期待する観客を、あえて落胆させるかのようなノーマルな展開だ。逆に、三池監督らしいひねくれぶりといえよう。とはいえ、今回もキテレツで猥雑な魅力にあふれたバイオレンスシーンはたっぷりある。天使の羽をつけた主人公2人の勇姿や、謎の殺し屋3人組のキャスティングなど、実は前作以上に遊び心満載の快作である。

ジョンは恋人エレインと結婚を間近に控え、幸せの絶頂にいた。だがある日、彼らのもとを訪れた実姉パティにとあるビデオを見せられ、状況は一変する。そのビデオには、昔ジョンが可愛がっていた姪のノリーンに“もしハーバード大学に合格したら学費を払ってあげる”と軽いノリで約束を交わしているシーンが。ノリーンは本当にハーバードに合格し、この約束も真に受けられていた。高い学費を払うハメになった人の良いジョンは、誰からも工面の協力を得られないため、最後に高校時代からの友人で変わり者のダフに助けを求めるのだが…。